2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14035205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 茂之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00159229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 剛太 千葉工業大学, 工学部, 教授 (70211860)
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Keywords | X線結晶構造解析 / NMR / 立体構造 / RNA / RNA結合タンパク質 / RNAポリメラーゼ / アミノアシルtRNA合成酵素 / LINE |
Research Abstract |
1.X線結晶構造解析法:(1)RNA鎖を伸長中のT7 RNAポリメラーゼと、基質であるATPのアナログとの複合体の結晶構造を決定し、ポリメラーゼによる基質の選別のメカニズムを明らかにした。(2)細菌のRNAポリメラーゼと、緊縮調節に関わるアラーモンとして知られるppGppとの複合体の結晶構造を解き、ppGppによる転写制御のメカニズムの一端を明らかにした。(3)さらに、緊縮調節に関わるタンパク質因子として知られているDksAの結晶構造から、ポリメラーゼ上でのDksAとppGppとの相互作用のメカニズムが明らかになった。(4)古細菌のロイシルtRNA合成酵素(LeuRS)とtRNA^<Leu>との複合体の結晶構造解析を行い、長いバリアブルループの認識など特異なtRNA認識機構を明らかにするとともに、アミノ酸校正機構についての重要な知見を得た。(5)また、イソロイシルtRNA合成酵素(IleRS)およびバリルtRNA合成酵素(ValRS)のCP1ドメインの高分解能の結晶構造を決定し、詳細なアミノ酸校正の機構を構造レベルで明らかにした。(6)また,前駆体tRNAの3'末端の成熟過程に関与する酵素であるRNase Zについてその結晶構造を決定し、tRNAとの結合モデルからその機能メカニズムを推定した。 2.NMR法:(7)ウナギのLINE3'末端に存在するステム・ループ(17残基)の立体構造を決定したところ,5残基からなるGGAUAループが特異な構造であることがわかった.さらにその変異体ステム・ループの構造を解析し,対応するLINE変異体の活性との相関を調べたところ,ループのGGANAモチーフが逆転写酵素の認識に重要であることが示唆された.(8)eIF4Aに結合するアプタマーの2つのステム・ループの立体構造を決定した.
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Research Products
(13 results)