2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14035205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 茂之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00159229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 剛太 千葉工業大学, 工学部, 教授 (70211860)
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Keywords | RNA / RNA結合タンパク質 / X線結晶構造解析 / NMR / RNA修飾酵素 / アミノアシルtRNA合成酵素 / tmRNA / SRP |
Research Abstract |
1.X線結晶構造解析法:(1)前駆体tRNAの3'末端の成熟過程に関与する酵素であるtRNase Zについてその結晶構造を決定し、tRNAとの結合モデルからその機能メカニズムを推定した。(2)ロイシルtRNA合成酵素とtRNA^<Leu>との複合体の結晶構造解析を行い、長いバリアブルループの認識など特異なtRNA認識機構を明らかにするとともに、アミノ酸校正機構についての重要な知見を得た。(3)アラニルtRNA合成酵素の校正ドメイン(CP1)の構造解析に成功し、アミノ酸校正の機構の詳細を明らかにした。(4)また、フェニルアラニルtRNA合成酵素の校正ドメインの構造解析に成功し、変異体解析と併せてアミノ酸認識の機構を明らかにした。(5)古細菌のチロシル、アスパラギニル、セリルtRNA合成酵素の構造解析を行い、基質認識機構を明らかにした。 2.NMR法:(6)tmRNAは、SmpB存在化でリボソームに結合し、その機能を果たす。高度好熱菌のtmRNAとSmpBとの相互作用解析を、chemical footprinting、optical biosensorおよびTm測定の手法によって行った。その結果、tmRNAにおけるSmpB結合部位を明らかにし、SmpBに結合するRNA断片を構築した。次に、構築したtmRNAの断片を用いて、NMR法によりSmpBにおけるtmRNA結合部位を明らかにし、さらに,tmRNAとの結合によりSmpBが構造変化することを示唆した。(7)超好熱性古細菌のSRP RNAのhelix 6に由来するヘアピンRNAの立体構造を決定した。すでに構造お決定しているヒトSRP RNAのhelix 6の構造との比較を行い、helix 6とSRP19タンパク質との相互作用様式について考察した。
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Research Products
(12 results)