2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14035213
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 卓也 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80184927)
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Keywords | 生体外蛋白質合成系 / リボソーム / 翻訳終結 / 終止コドン / 解離因子 |
Research Abstract |
翻訳のメカニズムは解明されたとされている。しかし、分子メカニズムに関しては実に不明な点が多く見いだされる。特に、翻訳終結から開始へのプロセスに関しては、むしろ推定の域を出ないものが多い。私達は、大腸菌の翻訳因子やリボソームを完全に精製し、再構築したPURE(Protein synthesizing system Using Recombinant Elements)システムを完成させることに成功している。PUREシステムによって翻訳のすべてのプロセスを、試験管のなかで行うことが可能であるばかりではなく、すべてのプロセスのスナッブショットを取ることが可能である。本研究では、RF1とRF2による終止コドンのデコーディングの機構をPUREシステムにより明らかにすることを目標としている。14年度は、PUREシステムを用いた実験系によって、RF1とRF2の、ペブチドアンチコドン部位に変異を導入し、これらのRFの終止コドンの解読の特性を解析した。その結果、これらのペプチドアンチコドンの領域は、終止コドンの解読特性には関与しないことが示唆された。 同時にRRFは、翻訳終結後のリボソーム・mRNA複合体を解消のプロセスの解析を行った。その結果、RRFは、リボソームを樹来考えられていた30S、50Sの解離した形ではなく、70Sの状態で解離させることが示された。また、70Sの各サブユニットへの解離はIF3によっておこることが示された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] B.Ying, T.Suzuki, T.Shimizu, T.Ueda: "A novel screening system for self-mRNA targeting proteins"J. of Biochem. (In press). (2003)
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[Publications] Y.shimizu, T.Ueda: "The role of SmpB protein in trans-translation"FEBS Lett. 514. 74-77 (2002)
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[Publications] K.tomita, S.Yokobori, T.Oshima, T.Ueda, K.Watanabe: "The Cephalopod Loligo bleekeri Mitochondrial Genome : Multiplied Noncoding Regions and Transposition of tRNA Genes"J Mol Evol. 54. 486-500 (2002)
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[Publications] 清水義宏, 上田卓也: "無細胞タンパク質合成系へのピュアアプローチ"生物物理. 43. 9-14 (2002)
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[Publications] 清水義宏, 上田卓也: "無細胞タンパク質合成系の新展開"遺伝子医学. 6. 94-98 (2002)
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[Publications] 清水義宏, 上田卓也: "無細胞タンパク質合成システム"実験医学. 20. 2020-2025 (2002)