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2006 Fiscal Year Annual Research Report

翻訳リコーディング制御

Research Project

Project/Area Number 14035246
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

松藤 千弥  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50192753)

Keywordsアンチザイム / 翻訳フレームシフト / シュードノット / シュードノット結合タンパク質 / UVクロスリンク法 / NMD / スプライシング / アンチザイム・ノッチアウトマウス
Research Abstract

1.アンチザイム1(AZ1)翻訳フレームシフトの分子機構解析:フレームシフト部位下流のシュードノットの代わりに促進効果を示すmRNA-オリゴヌクレオチド・ヘテロデュープレックスを検索し、促進効果を示すオリゴヌクレオチドは、単にシュードノット様の構造をとるだけでなく、野生型のステム部分の塩基配列が保存されていることを見いだした。また、ヘテロデュープレックスを用いた実験系がフレームシフトの促進構造を解析するために有用であることが示された。
2.シュードノット結合タンパク質の発見:AZ1のシュードノットは、溶液中の物理化学的構造解析で第2ステムの形成が確認できず、細胞内に安定化因子が存在することが示唆された。そこで、UVクロスリンク法によりシュードノット結合タンパク質の同定を試みた。ヒト培養細胞抽出液中には複数のAZ1シュードノット結合タンパク質が検出されたが、変異体解析では十分な特異性が確認できなかった。しかしこの過程で、シュードノットのステム1の基部が形成されないような変異体に特異的に結合する35kDaの細胞内タンパク質が検出され、質量分析の結果、既知のRNA結合タンパク質と同定された。フレームシフト部位に到達したリボソームによって一部融解した状態のシュードノットと本分子との相互作用がフレームシフト促進に関与するとの仮説をたて、フレームシフト測定系への添加実験により検証中である。
3.ナンセンス依存mRNA分解(NMD)とスプライシングの関連:分裂酵母のNMD欠損体で量が変動する複数のmRNAが、通常と異なるスプライシング産物であることを見いだし、UPFタンパク質のスプライシングへの関与が示唆された。
4.AZ1ノックアウトマウスの解析により、アンチザイムによるポリアミン濃度の調節は、AGM造血期から肝造血期を通じて正常な造血細胞分化に必要であることを明らかにした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Characterization of a counterpart to mammalian ornithine decarboxylase antizyme in prokaryotes.2006

    • Author(s)
      Yamaguchi, Y
    • Journal Title

      J. Biol. Chem. 281・7

      Pages: 3995-4001

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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