2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14036101
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
森上 敦 中部大学, 応用生物学部, 助教授 (10211608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 研三 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (80164292)
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Keywords | シロイヌナズナ / メリステム / DNA修復 |
Research Abstract |
two-hybrid法によるTONSOKUタンパク質と相互作用するタンパク質cDNAの単離 TONSOKUタンパク質はN末端近傍にLGNリピート、C末端近傍にロイシンリッチリピートという二つのモチーフを有している。そのうちLGNリピートをbaitとして酵母を用いてtwo-hybrid法スクリーニングを行った。シロイヌナズナ地上部から作製された6000万余のcDNAクローンの中から、11種の陽性クローンを得た。陽性クローンのうち名古屋大学大学院理学研究科町田泰則研究室で単離されたタバコNtSIP1と相同性が見られるPOT3とmyosin-like proteinとアノテーションが付けられているPOT1について主に解析を進めた。POT3については、Hisタグを付けたPOT3とT7タグを付けたTONSOKUを大腸菌に過剰発現して作らせたそれぞれの融合タンパク質を混ぜ合わせたとき、抗T7タグ抗体でPOT3が共沈することから、試験管内でもPOT3とTONOSKUが結合することが確認された。 茎頂と根端両メリステムの構造に影響を及ぼす新規突然変異株の単離 tsk変異株は、帯化形質を見せるだけでなく、若干浸透圧が高い培地上で生育させると野生株より根が短くなる性質を持っているので、自作のタギングラインからtskに似た性質をもつ変異株のスクリーニングを行った。そして、2000の独立したタギングラインの中から2系統を選抜した。その1系統はTONSOKU遺伝子内の新しい場所に挿入変異を持っていた。もう1系統は、挿入変異株では無かったので4番染色体の詳細なマッピングを進め、At4g32700遺伝子内に欠失を見つけた。この遺伝子はDrosohpillaのmus308というDNA修復系に関わる変異株の原因遺伝子と相同な遺伝子をコードしている。その遺伝子産物は、N末端側にDNAもしくはRNAヘリカーゼに共通に見られるモチーフがあり、C末端側には細菌型DNAポリメラーゼIと相同な領域を持っている。
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