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2002 Fiscal Year Annual Research Report

高度医療に由来する排水中の内分泌攪乱物質の適正処理システムの堤案

Research Project

Project/Area Number 14042243
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

浮田 正夫  山口大学, 工学部, 教授 (60035061)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 勇  山口大学, 理学部, 助手 (40190087)
今井 剛  山口大学, 工学部, 助教授 (20263791)
神谷 晃  山口大学, 医学部附属病院, 教授 (90124792)
樋口 隆哉  山口大学, 工学部, 助手 (40300628)
Keywords医療排水 / 病院排水 / 内分泌攪乱物質 / 17β-エストラジオール
Research Abstract

高度医療に伴って、抗がん剤、ホルモン剤、鎮痛・消炎剤、睡眠・麻酔剤など多くの医薬が使われ、投与された薬品類の50〜90%程度が患者の尿を通して排出されている。しかし、病院排水は、特殊廃液については別途処理されているものの、一方で患者の尿を含む生活下水系の処理については下水道に流せば済んでいる状態で、あまり関心を持たれていないのが現状である。内分泌攪乱物質の中で水環境中によく検出される物質として、17β-エストラジオール(以下E2)が挙げられる。E2はもともと人畜由来の女性ホルモンであり、ホルモン補充療法や骨粗鬆症、アルツハイマーの治療薬として使用されている。そこで、本研究では調査対象物質としてE2に焦点を当て、病院排水や下水処理水などについて分析・実態把握を行い、病院排水の安全性について検討した。具体的には、下水処理場2ヶ所、大学医学部キャンパス(下水道へ接続)および民間病院3ヶ所(合併処理浄化槽を設置)で処理前後の試料を採取し、ELISA法およびGC/MS法によってE2を分析し、あわせてELISA法によってエストロゲンを分析した。その結果、測定された濃度はELISA法エストロゲン>ELISA法E2>GC/MS法E2の順であった。また、合併処理浄化槽における生物処理によってE2の除去が期待できる結果が得られた。さらに、E2に関しては、病院排水に特に多いということはなかった。今後は女性ホルモン以外についても調査し、病院排水の安全性を総合的に評価することが求められる。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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