2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14042266
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
井口 泰泉 岡崎国立共同研究機構, 統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90128588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大迫 誠一郎 国立環境研究所, 分子細胞毒性研究室, 主任研究員 (00274837)
勝 義直 岡崎国立共同研究機構, 統合バイオサイエンスセンター, 助手 (00332180)
渡邉 肇 岡崎国立共同研究機構, 統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (80212322)
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Keywords | 内分泌かく乱物質 / DNAマイクロアレイ / 核内受容体 / 哺乳動物 / 爬虫類 / 両生類 / 無脊椎動物 |
Research Abstract |
内分泌かく乱物質は、様々な生物種に対して影響を及ぼすと考えられ、その影響も種によって異なることが報告されてきている。こうした種差を踏まえつつ内分泌かく乱物質の影響を明確にするために、種々の生物を用いて解析を進めている。 哺乳動物としてマウス、ラット、爬虫類としてアメリカワニ、両生類としてアマガエル、アフリカツメガエル、ツチガエル、魚類としてゼブラフィッシュ、カダヤシ、マミチョグ、無脊椎動物としてイボニシ、ミジンコおよびセンチュウを用いて、エストロゲン類似作用をもつ化学物質の発生影響を、遺伝子レベルで明らかにしてきている。マウスおよびアフリカツメガエル、センチュウではマイクロアレイを用いて発現変動する遺伝子について解析をすすめ、その作用機構の解明を進めている。エストロゲンにより発現が変動する遺伝子と内分泌かく乱物質により発現が変動する遺伝子を比較検討することにより、内分泌かく乱物質は特有の機構で遺伝子発現を変化させていることが明らかになりつつある。またミジンコでは、cDNAライブラリーから遺伝子断片を解読し、部分配列の整理を行っている。 一方、魚類や爬虫類からは、核内受容体遺伝子のクローニングとその構造の解明をすすめており、種特異的な反応性を解明するための手段としている。これらクローニングした遺伝子の特性や機能を解明するために、培養細胞などにこれらの遺伝子を導入し、評価するシステムも構築している。
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[Publications] Suzuki, A. et al.: "Developmental effects of perinatal exposure to bisphenol-A and diethylstilbestrol on reproductive organs in female mice"Reprod. Toxicol. 16. 107-116 (2002)
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[Publications] Okada, A. et al.: "Changes in ontogenetic expression of estrogen receptor α and not of estrogen receptor β in the female rat reproductive tract"J. Mol. Endocrinol.. 28. 87-97 (2002)
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[Publications] Shimamura, M. et al.: "Comparison of antiandrogenic activities of vinclozolin and d, l-camphorquinone in androgen receptor gene transcription assay in vitro and mouse in utero exposure assay in vivo"Toxicology. 174. 97-107 (2002)
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[Publications] Watanabe, H. et al.: "Genome-wide analysis or changes in early gene expression induced by estrogen"Genes Cells. 7. 497-507 (2002)
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[Publications] Katsu, Y. et al.: "Estrogen-independent expression of neuropsin, a serine protease in the vagina of mice exposed neonatally to diethylstilbestrol"Mol. Cell. Endocrinol.. 195. 99-107 (2002)
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[Publications] Okada, A. et al.: "Effect of estrogens on ontogenic expression of progesterone receptor in the fetal female rat reproductive tract"Mol. Cell. Endocrinol.. 195. 55-64 (2002)
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[Publications] Watanabe, H. et al.: "Toxicogenimics(Inoue, T. and Pennie, W.D. (eds.))"Springer. 149-155 (2002)