2003 Fiscal Year Annual Research Report
高分子超薄膜の表面ダイナミクスと表面機能特性の二次元制御
Project/Area Number |
14045258
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 敬二 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (20325509)
大塚 英幸 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教授 (00293051)
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Keywords | 有機シラン単分子膜 / 原子間力顕微鏡 / 水平力顕微鏡 / 気相化学吸着 / 局所光分解 / パターン化 / 摩擦の異方性 / 濡れの異方性 |
Research Abstract |
膜形成物質として結晶性、表面自由エネルギーの異なる、n-オクタデシルトリエトキシシラン(OTES、CH_3(CH_2)_<17>Si(OEt)_3)、[2-パーフルオロヘキシル]エチルトリエトキシシラン(FHETES、CF_3(CF_2)_5CH_2CH_2Si(OEt)_3)及び(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン(AEAPDMS、NH_2(CH_2)_2NH(CH_2)_3SiMe(OMe)_2)を用いた。基板としてはSi基板を用いた。有機シラン単分子膜は化学吸着により調製し、波長172nmの真空紫外光を用いた局所光分解と化学吸着による単分子膜形成に基づきパターン化を行った。三成分系パターン化有機シラン単分子膜の表面構造をXPS測定、原子間力顕微鏡(AFM)観察、及び水平力顕微鏡(LFM)測定に基づき評価した。OTES/FHETES/AEAPDMSパターン化単分子膜のAFM及びLFM観察より、それぞれ格子状にパターン化された単分子膜の形成が確認された。ラインの幅は、フォトマスクのライン幅と良い一致を示した。LFMにより評価される水平力の値は、AEAPDMS、FHETES、OTESの順に低下した。ライン状にパターン化されたFHETS/SiOH表面に形成した液滴はラインに平行方向と垂直方向に異方性を示した。またFHETS/SiOH表面のSiOH領域にはFHETESの撥油性のためにオイルがSi-OH領域に濡れ拡がった。一方、ライン状にパターン化された単分子膜表面ではラインに平行方向が、その垂直方向に比べて低い摩擦力を示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高原 淳, 梶山千里: "有機シラン単分子膜の表面ナノ構造とナノ力学物性"真空. 46. 98-104 (2003)
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[Publications] A.Takahara, H.Sakata, M.Morita, t.Koga, H.Otsuka: "Fabrication and Characterization of Multi-component Organosilane Nanofilms"Composite Interfaces. 10. 489-504 (2003)
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[Publications] T.Koga, M.Morita, H.Ishida, H.Yakabe, S.Sasaki, O.Sakata, A.Takahara: "Analysis of Aggregation State of Polymer Thin Films Based on Grazing Incidence X-ray Diffraction"Trans.Mater.Res.Soc.Jpn. 28. 82-85 (2002)
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[Publications] A.Takahara: "Area-Selective Molecular Assembly of Organosilanes, in the Encyclopedia of Nanoscience and Nanotechnology"Dekker(印刷中). (2004)