2002 Fiscal Year Annual Research Report
減圧場大気汚染物質ガスからの紫外光反応による二次粒子生成・成長メカニズム解明
Project/Area Number |
14048203
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
空閑 良壽 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (60183307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 敏行 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (40333661)
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Keywords | 微分型静電分級器 / DMA / ナノサイズ粒子 / NO_2 / SO_2 / 酸性雨 / 硫酸 / 紫外光 |
Research Abstract |
大気中および高層大気中を想定した減圧場における,大気汚染ガス(SO_2,NOx含有)からの紫外光反応による,ナノ粒子(二次粒子)の発生,粒子成長観察用のモデル実験装置の立ち上げを行うことを,本年度の主たる目的とし,以下の研究成果を得ている。 1.ガスハンドリング用真空ラインの増設を行い,まず本予算によりSO_2,NO2等のガス,圧力調整器等を手配し,ガスハンドリング技術を習得して,UV分光およびUV光照射用窓材を選定・購入した。 2.窓つき十字型バッチセルを用いたSO_2,NO_2,NOの光吸収特性の評価を行い,UV分光器(既設)による濃度測定を可能とした。 3.バッチセルおよびUV光源(連続光型,新規購入)を用いたSO_2,NO_2,NOの光反応特性の実験的検討を行い,UV光照射によるガス濃度変化を捉えることを可能とした。 4.フロー型実験システム立ち上げ準備として,減圧型微分型静電分級器(LPDMA,既設)用の高圧電源を新規購入し,LPDMAの粒径測定特性,サイズ選別特性を実験的に評価し,ナノサイズ粒子の粒径測定に充分使用可能であることを明らかにした。 5.ナノ粒子高効率単極荷電装置(既設)の開発・実験的検討を進め,低濃度粒子の計測を可能とした。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.Fujimoto, Y.Kuga, S.E.Pratsinis, K.Okuyama: "Unipolar Ion Charging and Coagulation during Aerosol Formation by Chemical Reaction"Powder Technology. (印刷中). (2003)