2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14048206
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
坂本 和彦 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20111411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 日出一 埼玉大学, 工学部, 助手 (20261878)
溝畑 朗 大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (80090439)
伊藤 憲男 大阪府立大学, 先端科学研究所, 助手 (90150218)
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Keywords | 含炭素エアロゾル / 測定法 / 吸湿性 / 外部混合 / 二次生成 / 硫酸アンモニウム / カルボニル化合物 / ガス粒子分布 |
Research Abstract |
都市大気エアロゾルの高濃度要因、吸湿特性と立体分布に関する調査結果、極性有機物であるの低分子量二官能基型カルボニル化合物のガス/粒子分布、ならびに1985年以来の大阪におけるPM_<10>の炭素成分分析の結果について纏めた。 ・都市、都市郊外、田園地域におけるPM_<2.5>ならびにその組成分析から、高濃度現象の出現要因を解析し、光化学反応による二次生成物を主成分とする広域汚染と、交通過密な都市域での自動車から排出されたECが、下層大気中での弱風条件下で拡散が妨げられ、地表付近へ滞留することによる高濃度現象があることを示した。 ・夏季に大阪市のビルの屋上(高さ200m)と地上(GS)で採取したPM_<10>とPM_<2.5>の組成分析を行い、GSと200mの化学組成別濃度差のほとんどは、水溶性イオンや炭素成分などの分析成分以外の"others"成分の濃度差によるものであり、高度による相対湿度の違いを考慮した場合、その差が吸湿性成分に由来する水分量によると推定された。 ・夏季に東京都目黒とさいたま市でデニューダを用いて、二官能基型カルボニル化合物のガス粒子分布を測定したところ、これらのカルボニル化合物は主として光化学反応により生成し、目黒から埼玉への輸送中における粒子化が推定された。 ・1985年12月以来、大阪府立大学先端科学イノベーションセンターにて連続して、24時間毎にPM_<10>を採取し、IMPROVE法により炭素分析を行った。1999年から2003年までのOCの年平均濃度に季節的な変動は認められたが、経年的な濃度変化は顕著ではなかった。一方、ECは、経年的に低濃度化しており、1999年からの5年間でほぼ1μg-C/m^3減少していた。
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Research Products
(6 results)