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2002 Fiscal Year Annual Research Report

船舶観測による海洋エアロゾル性状の空間分布測定

Research Project

Project/Area Number 14048222
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

三浦 和彦  東京理科大学, 理学部, 講師 (00138968)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 植松 光夫  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60203478)
Keywords環境 / 気候変動 / エアロゾル / 海洋大気 / 湿度特性 / 内部混合
Research Abstract

海洋エアロゾルは、気候変動、物質循環の分野において重要で、近年多くの観測が行われているが、いまだ測定上の問題が残っている。粒径分布の測定においては外気と測定システムで温湿度が異なること、化学成分測定においては試料採集中に捕集したエアロゾルが変質(気体の吸着や粒子の気化)することなどが挙げられる。本研究の目的は、これらの問題を解決し、より正確に粒径分布や化学成分の測定を行い、海洋エアロゾルの性状とその分布を調べることにある。
測定システムの温湿度変化の問題を解決するために、2組の装置を組み合わせることにより粒径分布の湿度特性を測定する。さらに電子顕微鏡と水透析法により、水溶性エアロゾル粒子の割合を求める。また、試料変質の問題を解決するために、船上での高時間分解能を持つリアルタイム分析法を開発する。
本年度は、三浦、新村は湿度コントロールシステムを作成し、都市大気エアロゾルの湿度特性を調べた。また個別粒子内の水溶性成分の割合を水透析法により評価した。植松は、白鳳丸KH-02-03航海において、別のプロジェクトで購入した硫酸塩、硝酸塩のリアルタイム測定器とバルク分析の結果を比較し、その特性を調べた。
以下、主な結果を示す。
1.大粒子領域の多分散粒子の湿度特性は、40%を超えると粒子の成長が見られ、90%では粒径分布の比が約2.8倍になり、粒径に直すと約1.4倍成長した。
2.単分散粒子(直径100nm)の湿度特性は、60%以上で約5〜7割の粒子が成長し、90%以上では約1.2倍に成長した。
3.水透析から推定した水溶性粒子の割合は粒子の組成により約1〜9割となった。
4.ナイトレイトモニターによる海洋上での定量化には、粗大粒子の捕集、分析が必要不可欠であることが分かった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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