2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14050001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
喜多村 昇 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50134838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 泰之 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00283698)
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Keywords | 油 / 水界面 / 固 / 液界面 / マイクロチップ / 触媒 / 光化学反応 / マイクロリアクター / 微粒子 / 光ダイナミクス |
Research Abstract |
油/水界面機能を利用したDNAの二重らせん形成:油/水界面のピコ秒全反射蛍光分光法駆使し、界面におけるDNAの二重らせん形成の特徴と、界面で形成したDNAらせん構造の特徴を明らかにした。まず、水相中に互いに相補的なsingle-strand DNA(ssDNA)を溶解させてもdouble-strand DNA(dsDNA)を形成しないが、系に界面活性剤を添加することにより油/水界面においてのみdsDNAが形成されることを示した。また、界面で形成したdsDNAにインターカレーションした色素蛍光の寿命は、バルク系で生成したdsDNAからの色素蛍光寿命とは異なることから、界面で生成するdsDNAはバルク系における構造よりやや歪んでいることを明らかにした。DNAの二重らせん形成を指標として油/水界面の機能を明らかにした。 マイクロチップ中における固/液界面機能利用した光化学反応の展開:ポルフィリン誘導体を表面修飾したシリカビーズをプラスチック基板マイクロチャンネルの底面に固定化し、これを一重項酸素発生のための固体触媒としたフェノールの光分解反応を試みた。バルク系におけるフェノールの光分解効率に比べ、マイクロチャンネルチップ中においては高効率になるとともに、反応時間も大幅に短縮されることを明らかにした。また、分解効率はマイクロチャンネルの深さが浅いほど高くなった。この事から、マイクロチャンネル中における光反応においては、光子の利用効率が高くなることが明らかになった。
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