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2003 Fiscal Year Annual Research Report

水中で安定な有機金属化合物の創製とその反応

Research Project

Project/Area Number 14078215
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

大嶌 幸一郎  京都大学, 工学研究科, 教授 (00111922)

Keywords金属アート錯体 / コバルト / グリニャール反応剤 / アリル化反応 / シンナミルエーテル / 不飽和アルデヒドアセタール / カップリング反応
Research Abstract

アリルアルコール誘導体による炭素求核剤のアリル化反応は極めて有用な炭素-炭素結合生成法である。とくに銅やニッケル、パラジウムなどを触媒として用いることにより高収率かつ高い位置および立体選択性で生成物を与えることが知られている。一方コバルト触媒による同様の反応はほとんど研究例がない。そこで今回、コバルト触媒を用いて種々のアリルエーテルとグリニャール反応剤のカップリング反応を検討したところ、対応するカップリング体が収率良く得られることがあきらかとなった。そこでこれらの反応の一般性と適用限界について検討を行った。
アルゴン雰囲気下エーテル中5mol%の塩化コバルトビスジフェニルホスフィノペンタン錯体存在下0.5mmolのシンナミルメチルエーテルに対して二当量のフェニルグリニャール反応剤を加え、16時間加熱還流すると、フェニル基がカップリングしたトランス-1,3-ジフェニル-1-プロペンが72%の収率で得られた。
α,β-不飽和アルデヒドジメチルアセタールに対してコバルト触媒存在下、トリメチルシリルメチルグリニャール反応剤を1.6当量作用させた。室温で35時間撹拌すると、二つのメトキシ基のうち一つだけがトリメチルシリルメチル基に置き換わった生成物が85%の収率で得られた。
トリメチルシリルメチルグリニャール反応剤やフェニルグリニャール反応剤のほかにもアリルグリニャール反応剤なども効率良くカップリング生成物を与えることが明らかとなった。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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