2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14078215
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大嶌 幸一郎 京都大学, 工学研究科, 教授 (00111922)
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Keywords | ラジカル反応 / ビニル化 / アリル化 / 有機インジウム化合物 / 有機カリウム化合物 |
Research Abstract |
アリルガリウムおよびアリルインジウム反応剤が水中でα-ヨードならびにα-プロモカルボニル化合物のラジカルアリル化反応に利用できることを見いだした。ブロモ酢酸ベンジルに対してアリルグリニャール反応剤と塩化ガリウムから調製したアリルガリウム反応剤をトリエチルボラン共存下に作用させると4-ペンテン酸ベンジルが高収率で得られた。アリルインジウムやアリルホウ素化合物もアリル化剤として有用であることも見いだした。アルケニル化反応はアルケニルインジウムを利用することで達成できることを見いだした。この際アルケン部分の立体化学は保持されることも明らかとなった。さらにアルキニルインジウムやフェニルインジウムによるアルキニル化とフェニル化も可能であることを見いだした。
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