2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14078224
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Research Institution | RIKEN |
Principal Investigator |
侯 召民 独立行政法人理化学研究所, 侯有機金属化学研究室, 主任研究員 (10261158)
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Keywords | 希土類ビスアルキル錯体 / ジシクロペンタジエン / エチレン / スチレン / 三元共重合 / 二酸化炭素 / シクロヘキセンオキシド / カルボキシレート錯体 |
Research Abstract |
1.スカンジウム触媒によるエチレンとジシクロペンタジエンとの共重合およびエチレン、ジシクロペンタジエン、スチレンとの三元共重合 スカンジウムビスアルキル錯体(C_5Me_4SiMe_3)Sc(CH_2SiMe_3)_2(THF)と[Ph_3C][B(C_6F_5)_4]との反応で得られたカチオン性活性種はエチレンとジシクロペンタジエンとの交互共重合に対して極めて高い活性を示した。興味深いことに、本触媒系はジシクロペンタジエンまたはエチレンのいずれの単独重合よりも共重合の方に高い活性を示し、両モノマーの共存下では対応する交互共重合体を選択的に与えることがわかった。また本触媒系はスチレンとジシクロペンタジエンとの共重合には活性がないが、エチレン、ジシクロペンタジエンとスチレンを共存させると、三元共重合体を選択的にあたえることがわかった。このような三元共重合反応が実現したのは初めてである。 2.希土類触媒による二酸化炭素とシクロヘキセンオキシドとの交互共重合反応 希土類モノシクロペンタジエニルビスアルキル錯体(C_5Me_4SiMe_3)Lu(CH_2SiMe_3)_2(thf)を触媒として用いて二酸化炭素とCHOの共重合反応をトルエン中で行ったところ、選択的に交互共重合反応が進行し、炭酸エステル結合の割合が90%以上の共重合体が得られた。反応機構を調べるため、ビスアルキル錯体に二酸化炭素のみを反応させたところ二酸化炭素にアルキル基が挿入したビスカルボキシレート希土類錯体が単離された。これらの錯体も二酸化炭素とCHOとの共重合反応に活性を示すことが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)