2003 Fiscal Year Annual Research Report
ワイドバンドX線偏光で探るブラックホールの時空構造と活動性
Project/Area Number |
14079204
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鶴 剛 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10243007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 譲 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (10135296)
小山 勝二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)
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Keywords | X線天文学 / 偏光X線撮像分光 / ブラックホール / X線CCDカメラ / X線ガス検出器 |
Research Abstract |
1)P型の小型透過型CCDの試作と試験 透過型CCDを実証する目的で小型の透過型CCDを試作し、試験を行った。その結果、読み出しノイズ・空乏層厚み、エネルギー分解能などX線CCDの基本性能は、透過型にしていないCCDから変化がないことが分かった。この結果、透過型CCDを制作する上で本質的な問題は無いことが分かった。 2)中型のP型透過型CCDの試作 上記の結果を受け、本格的な観測にも使用可能な中型のP型透過型CCDの試作を開始した。この報告を行っている段階で、マスクの製作はほぼ終了し、組み立て方法の検討を行っている。完成は2004年10月頃である。 3)N型CCDの開発 空乏層を極めて厚くする目的で、ホールを集めるタイプのCCD(N型CCD)の開発を行っている。現在表面照射タイプに関して、300μm相当の空乏層厚みと読み出しノイズ10eを達成している。同時に背面照射型を開発している。現在、完成にはまだ若干のハードルがあるものの見通しは明るい。 4)ピクセル型μ-PICの製作 偏光検出効率を向上させるために、ピクセル型μ-PICを試作している。設計製作は終了し、間もなくメーカーより納入される。仕様は、600μmピッチ、16×16の256ピクセルである。この256ピクセルを全て読み出す。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Dotani, T., Ozaki, M., Murakami, H., Koyama, K., Tsuru, Takeshi G., 他14人: "X-ray imaging spectrometer(XIS) on board Astro-E2"Proceedings of the SPIE. 4851. 1071-1079 (2003)
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[Publications] M.Ueno, H.Kubo, K.Miuchi, T.Nagayoshi, R.Orito, A.Takada, A.Takeda, T.Tanimori, T.Tsuru: "Application of Micro-Pixel Chambers for X-Ray Polarimetry"NIM A. Accepted. (2004)
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[Publications] Tsuru, Tanimori, Bamba, Imanishi, Koyama, 他12人: "A hybrid X-ray imaging spectrometer for NeXT and the next generation X-ray satellite"Advances in Space Research. Accepted. (2004)