2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14080101
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
井田 喜明 姫路工業大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30013535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小屋口 剛博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (80178384)
西村 太志 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40222187)
田中 良和 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00025420)
岡田 弘 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40000872)
谷口 宏充 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (70125251)
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Keywords | 火山 / 固体地球物理学 / 自然現象観測・予測 / 地殻・マントル / 防災 |
Research Abstract |
特定領域研究「火山爆発のダイナッミクス」の掲げる研究目的を、研究組織の有機的な結合のもとに達成するために、総括斑は今年度以下のような活動を行った。10月24日、1月8日、3月3日には総括斑会議を開いて、領域全体の研究の進め方を検討し調整した。特に、領域全体の長期的な推進方策について、また重要課題を効率的に解明するために研究項目間で連携を強化する方策について議論した。12月には、サンフランシスコで開かれた米国地球物理学連合の秋季大会に中核メンバーが出席して、火山爆発に関する研究の国際的な動向を把握し、外国の研究者と今後の交流を進める方法について協議した。1月8日には「火山爆発の多様性とその原因」と題する研究会を領域の主催で開催し、多様な噴火様式の支配要因について色々な角度から議論した。この研究会は、研究項目を縦断するようなテーマを順次取り上げて、集中的に議論することを趣旨とするもので、同様の研究会は毎年度1回程度開く予定である。3月3-4日には、領域の研究者全員の参集を求めて年度末のシンポジウムを開催し、今年度の成果を発表し評価し合った。今年度は初年度であることを考慮して、シンポジウムの発表内容には、関連分野のレビューや、今後進める研究の構想も重点的に取り上げた。研究会とシンポジウムの発表内容を基礎に、300ページ以上にものぼる今年度の報告書を刊行した。領域全体の活動を個々の研究者に迅速に周知するために、ニュースレターを4号まで発行し、事務局にホームページを立ち上げた。なお、ホームページの掲示板は領域内外からの意見を常時受け付けている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] E.Fujita, Y.Ida: "Geometrical effects and low-attenuation resonance of volcanic fluid inclusions for the source mechanism of long-period earthquakes"J.Geophys.Res.. 108B2. 2118-2135 (2003)
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[Publications] 井田喜明: "富士山の噴火予知に向けて"月刊地球. 24. 665-671 (2002)
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[Publications] 井田喜明: "マグマの上昇と火山噴火の物理"マグマのダイナミクスと火山噴火(朝倉書店). 67-78 (2003)
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[Publications] 宇津木充, 田中良和, 神田径, 松島健: "口永良部島火山における空中磁気測量"薩摩硫黄島火山・口永良部島火山の集中総合観測. 121-127 (2002)
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[Publications] T.Nishimura, B.Chouet: "A numerical simulation of magma motion, crustal deformation and seismic radiation associated with volcanic eruptions"Geophys.J.Int.. (印刷中). (2003)
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[Publications] A.Yokoo, H.Taniguchi, A.Goto, H.Oshima: "Energy and depth of Usu 2000 phreatic explosions"Geophys.Res.Lett.. (印刷中). (2003)
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[Publications] 岡田弘(編): "有珠山2000年噴火と火山防災に関する総合的観測研究(平成12年度科学研究費補助金特別研究促進費報告書)"北海道大学. 198 (2002)