2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14082205
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 祐輔 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (00294124)
村上 良子 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (00304048)
芦田 久 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (40379087)
森田 康裕 大阪大学, 微生物病研究所, 特任助手 (70397769)
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Keywords | GPIアンカー / 小胞体 / 糖転移酵素 |
Research Abstract |
1)生合成第1ステップの酵素の解明 GPI N-アセチルグルコサミン転移酵素は7つのサブユニットで形成されている特異な糖転移酵素である。昨年度発見したPIG-Yが、触媒サブユニットであるPIG-Aに結合すること、その結合が酵素活性の発現に極めて重要であることを見出した。 2)新規変異株の分離 GPIアンカーに含まれるマンノースは、ドリコールリン酸マンノース(Dol-P-Man)から供与される。高等生物のDol-P-Man合成酵素は、触媒サブユニットであるDPM1と、小さな膜タンパク質であるDPM2とDPM3の3種のサブユニットより構成されている。今回、DPM3欠損変異株CHO2.38株が初めて得られ、機能解析が可能になった。CHO2.38株はDol-P-Man合成酵素活性を完全に失っており、DPM3がDol-P-Man生合成酵素に必須のコンポーネントであることが示された。DPM3のC末端に見られるコイルドコイル様領域は、DPM1との結合およびDol-P-Man合成酵素の機能発現に必須であった。CHO2.38株では、DPM1は単独ではほとんど発現せず、DPM3を共発現させたときのみ強く検出された。このことから、DPM3が触媒サブユニットであるDPM1の発現レベルを調節しており、DPM3非存在下ではDPM1は翻訳後ただちに分解されていると考えられた。DPM1の消失はLactacystinにより阻害されたことから、DPM1はプロテアソームにより分解されていることが示唆された。DPM1はE3ユビキチンリガーゼのひとつであるCHIP(C-terminus of Hsc70-interacting protein)と強く結合したことから、CHIPは遊離DPM1のユビキチン化に関わっている事が強く示唆された
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Research Products
(3 results)