2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14083204
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小川 了 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (60124228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内堀 基光 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30126726)
深澤 秀夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10183922)
小田 淳一 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10177230)
児玉谷 史朗 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (00234790)
富沢 寿男 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (70180164)
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Keywords | アジア・アフリカ / 小生産物 / インフォーマルセクター / グローバリゼーション / 象徴財 |
Research Abstract |
「小生産物資源の流通と消費」班では、本年度において計4回の研究会を開催した。そのうち1回は「貨幣資源」班との合同、もう1回は「自然資源の認知」班との合同でおこなった。しかし、今年度のもっとも大きな仕事は2004年12月に韓国ソウルの韓国精神文化研究院において韓国側研究者5人、日本側研究者6名(ともにコメンテーターを含む)で開催した日韓合同ワークショップである。本ワークショップはそのタイトルを「グローバル化する世界の中の小生産物」とし、計8人による報告とディスカッション、コメントと総合討論によって構成された。 日本側研究者(本班から4名と他班から1名、研究協力者1名)の報告は日本での小生産物だけではなくアフリカの諸社会での小生産物についても言及がなされた。韓国側研究者4名からは主として韓国の伝統的工芸に関わる報告がなされた。ワークショップ終了後、韓国の伝統工芸の現場を見学する機会も得た。本ワークショップの結果については2005年度中に報告書として公刊する予定である。また、韓国においても出版が予定されてしている。 班員各々はそれぞれの研究テーマに沿って海外調査もおこなった。各々の研究は3年目に入り、資源としての「小生産物」についてどのように理論化するか、展望が見え始めたところである。富沢班員と湖中班員は地域通貨に関する調査・研究を通して小生産物というテーマにアプローチしようとしている。小川はインフォーマル・エコノミーと小生産物の構造的類似性について、また現代社会における民芸品としての小生産物がもつ意味について考察を進めている。 また、今年度から床呂郁哉(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教授)が新メンバーとして加わった。
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Research Products
(13 results)