2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14083204
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小川 了 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (60124228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内堀 基光 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30126726)
深澤 秀夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10183922)
小田 淳一 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10177230)
児玉谷 史朗 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00234790)
富沢 寿男 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (70180164)
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Keywords | アジア・アフリカ / 小生産物 / インフォーマルセクター / グローバリゼーション / 象徴財 |
Research Abstract |
17年度は、小生産物と小商品の性格を理論的に極めるべく、個別性とともに普遍的意味を追究する方向で次ぎのように、4回の研究会を主催した。 第1回は、本田洋(東京大学)「韓国の器物生産を通してみた小生産物と資源:南原地域における轆轤引き漆器(木器)の事例」、児玉谷史朗(一橋大学)「ザンビア都市近郊農村における小生産物の生産と資源利用:変化する政治経済環境への対応」。第2回は、小笠原輝(山梨県環境科学研究所・人類生態学研究室)、「山梨県の地場産業製品」、湖中真哉(静岡県立大学・国際関係学部)「小生産物・小商品と資源についての理論的省察」。第3回は、床呂郁哉(AA研)「真珠の資源人類学・序説」、岩谷彩子(京大・人文研)「ニッチをたゆたう人々-南インドの移動民ヴァギリの<商>取引」、五島朋子(鳥取大学)「ものづくり共同体の持続可能なマネジメントに関する考察〜小鹿田焼に見る共同性を通して(仮題)」。第4回は、除本理史(東京経済大学)「埋立と漁業者の意思決定:戦後の川崎市のノリ養殖業を事例に」、深澤秀夫(AA研)「マダガスカル北西部の農村における<生活>velontenaという考え方についての資源人類学的アプローチの試み」。これらの研究会から、小商品と小生産物の概念的相違が明らかになったほか、具体的諸相について多くの新知見が得られた。 また16年度の韓国における国際ワークショップの成果を『グローバル化する世界の中の小生産物』(小川了・周永河共編)として刊行した。 研究会あわせて、国内の小生産物現場の視察調査を行なったほか、個別班員の海外調査として、本田洋(0816-0913、韓国)、小田淳一(0907-0929、フランス)、小川了(0909-0924、タイ・インドネシア、0308-0314、韓国)、深澤秀夫(1219-1227、マダガスカル)を行なった。
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Research Products
(21 results)