2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14087101
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 典弘 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (60132982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 直理雄 産業技術総合研究所, 分子細胞工学研究部門, 生物時計グループ長
小熊 譲 筑波大学, 生物科学系, 教授 (90114074)
堀 道雄 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40112552)
荻原 保成 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (40185533)
長谷部 光泰 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (40237996)
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Keywords | 種形成 / シクリッド / ショウジョウバエ / シロイヌナズナ / コムギ |
Research Abstract |
特定領域研究「種形成の分子機構」総括班は本特定領域内の活性化を図る目的で平成15年1月31日に東京工業大学すずかけ台キャンパスにて、第1回班会議を開催した。評価委員・計画研究代表者・分担者および各研究室に所属する大学院生、合計で約40名の参加があった。研究代表者および分担者から研究の進行状況についての報告があり、活発な議論がなされた。まず、本特定領域および計画研究A01代表者・岡田典弘(東工大教授)から本特定設立の経緯の説明がなされ、続いてカワスズメ科魚類を用いた研究の進展の報告がされた。シクリッドの系統内での色覚に関する遺伝子が多様化しており、種の形成時に大きく関与していることが示唆されており、現在実験的証明を進めている。また、シクリッドの網羅的な遺伝子情報の解析の進展について報告された。計画研究A02代表者・堀道雄(京大教授)らは、生物の持つ左右性が高等生物全体に広く存在し生物の多様化に関与している可能性を報告し、その多様化の機構を分子メカニズムの立場で解明していく取り組みについて報告した。計画研究A03代表者・小熊譲(筑波大教授)はショウジョウバエの性的隔離に関与する「求愛歌」認識に関する遺伝子のマッピングの進行状況の報告を行った。A04代表者・石田直理雄(産総研グループ長)からはショウジョウバエの生殖的隔離に影響を及ぼしている時計遺伝子の機能解析の進展の報告があった。計画研究A05代表者・長谷部光泰(基生研教授)からはシロイヌナズナ人工4倍体を作成し形態観察から、倍数化による巨大化は細胞数の増加より細胞サイズの増大で引き起こされているという結果、及びマイクロアレイ解析でい<つかの巨大化原因遺伝子候補を見つけた成果の報告があった。計画研究A06代表者荻原保成(横浜市大助教授)からは、パンコムギの葉緑体DNAの全塩基配列を決定し、葉緑体ゲノム全体をイネ科のコムギ・イネ・トウモロコシで比較して、葉緑体ゲノムの進化の様相を明らかにしたこと、さらに葉録体ゲノムのSSRを分子進化の指標にした、との報告があった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Terai, Y., Mayer, W., E.Klein, J.Tichy, H., Okada, N.: "The effect of selection on a long wavelength-sensitive (LWS) opsin gene of Lake Victoria cichlid fishes"Proc Natl Acad Sci USA. 99. 15501-15506 (2002)
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[Publications] Takahashi, T., Hori, M., Nakaya, K.: "Cyprichromis sonatus, a new species of the Tanganyikan cichlid fish"Copeia. 4. 1029-1036 (2002)
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[Publications] H.Yamada, M.Matsuda, Y.Oguma: "Genetics of sexual isolation based on courtship song between two sympatric species : Drosophila ananassae and D.pallidosa"Genetica. 116. 225-237 (2002)
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[Publications] Inoue S, Shimoda M, Nishinokubi I, Siomi M, Okamura M, Nakamura A, Kobayashi S, Ishida N, Siomi H: "A role for the Drosophila fragile x-related gene in circadian output"Curr.Biol.. 12. 1331 (2002)
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[Publications] Ishikawa, H., Ueno, Y., Semiarti, E., Onouchi, H., Kojima, S., Tsukaya, H., Hasebe, M., Soma, T., Ikezaki, M., Machida, C., Machida, Y.: "The ASYMMETRIC LEAVES2 gene of Arabidopsis thaliana, required for formation of a symmetric flat leaf lamina, encodes a member of a novel family of proteins characterized by cysteine repeats and a leucine zipper"Plant Cell Phys. 43. 467-478 (2002)
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[Publications] Matsuoka, Y., Y.Yamazaki, Y.Ogihara, K.Tsunewaki: "Whole chloroplast genome comparison of rice, maize, and wheat : Implications for chloroplast gene diversification and phylogeny of cereals"Molecular Biology and Evolution. 19. 2084-2091 (2002)