2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14087101
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 典弘 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (60132982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 道雄 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (40112552)
小熊 譲 筑波大学, 生物科学系, 教授 (90114074)
石田 直理雄 産業技術総合研究所, 分子細胞工学研究部門, 生物時計グループ (00344234)
長谷部 光泰 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (40237996)
荻原 保成 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (40185533)
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Keywords | シクリッド / ビクトリア湖 / 種形成 / ショウジョウバエ / シロイヌナズナ / コムギ / 集団遺伝 |
Research Abstract |
A01(岡田):魚類進化関連遺伝子の機能研究を推進するための基盤技術をモデル魚類ゼブラフィッシュにおける構築を目的とし、めだかTol2トランスポゾンを用いた遺伝学的方法論の開発を行った。 A02(堀):魚類の大部分の目の代表種について、非対称の度合いを比較した。その結果、ほぼすべての種において左右非対称性が確認された。よってこの非対称性は脊椎動物全般において一般的に見られる現象であることが予想された。 A03(小熊):種間モザイクゲノム系統の配偶行動を観察し、染色体逆位のある2領域(2Lと3R)が求愛歌認識に重要であることが分かった。また、塩基配列の比較により、種間では遺伝子の交流があるものの、逆位近傍ではそれが妨げられていることが示唆された。 A04(石田):異種ショウジョウバエの日内交尾リズムの違いは種形成生殖融離機構として重要である。この分子機構に時計遺伝子の関与を示す為、D.ananassae時計遺伝子をD.melanogasterに導入した結果、日内行動と日内交尾リズムの分子機構が異なる事が解明された。 A05(長谷部):昨年度に続いて花粉管特異的発現をする受容体カイネースの2重3重突然変異体の解析を行った。その結果いくつかの遺伝子において共通に遺伝子破壊体の花粉が雌しべで異常な伸長を示した。今後、この表現型の現れる分子メカニズムを解析していく予定である。 A06(荻原):核・細胞質雑種コムギにおけるミトコンドリアゲノムの伝達様式を調べた。異種間交雑により花粉からミトコンドリアゲノムが伝達されることを実証した。コムギにおけるミトコンドリアゲノムの複雑な伝達様式を明らかにし、種形成への関与を指摘した。 A07(館田):シクリッド7種の遺伝的分化の程度、魚類の種形成に重要な匂い受容体遺伝子での種間の大きな変異などを明らかにした。発生調節遺伝子転写制御領域の進化学的解析法の開発応用、P.chilotesで17個のBACクローン染色体マーカー作成も行った
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Research Products
(4 results)