2002 Fiscal Year Annual Research Report
寺院経藏の構成と伝承に関する実証的研究―高山寺の場合を例として―
Project/Area Number |
14101005
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石塚 晴通 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10002289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 純 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (20312324)
池田 証壽 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20176093)
宮澤 俊雅 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30113632)
沼本 克明 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (40033500)
築島 裕 東京大学, (名誉教授), 名誉教授 (60011277)
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Keywords | 寺院経蔵 / 高山寺経蔵 / 経蔵古目録 / 高山寺本 / 仏教文献 |
Research Abstract |
本研究は、時代を越えた有機性を持つ寺院経蔵の実証的研究のモデルケースとして、既に代表者・分担者らが協力して多年の調査を進め成果を得て来た高山寺(京都市)経蔵を取り上げ、寺院経蔵の構成と伝承についての全体像を初めて実証的に明らかにする事を行っているものである。 本年度は5年計画の初年度に当たり、鎌倉時代以来の古目録類を改めて吟味し、全体像の把握に努めた。高山寺経蔵現蔵本及び日本国内や海外の諸機関に所蔵されている高山寺旧蔵本の原本調査を実施して、データベースを構築した。 また、中国・台湾の研究者を招いて、平成14年10月に札幌に於いて国際ワークショップ「典籍の国際的交流・受容(訓読)」を実施して、問題の所在の解明と研究の国際的協力を願った。その成果の一端を『典籍の国際的交流.・受容(訓読)』として公刊し、併せて本研究のホームページに公開した(http://www.lit.let.hokudai.ac.jp/kozanji)。
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[Publications] 石塚晴通: "漢字文化圏の加點史から見た高麗口訣と日本語初期訓點資料"口訣研究. 8輯. 111-128 (2002)
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[Publications] 宮澤俊雅: "「塩尻」覚書-伊勢物語九段「なりはしほじり」考-"北海道大学文学研究科紀要. 107号. 1-32 (2002)
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[Publications] 池田証壽: "高山寺蔵『高山寺聖教目録』(寛永本)について"平成十四年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集. 43-78 (2002)
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[Publications] 白井 純: "キリシタン宗教文献における上位待遇表現の変遷-文法的側面からの検討-"北海道大学文学研究科紀要. 108号. 149-163 (2002)
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[Publications] 築島 裕: "醍醐寺蔵本大毘盧遮那經疏大治點について"研究紀要(醍醐寺文化財研究所). 19号. 1-24 (2002)
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[Publications] 沼本克明: "漢訳仏典の梵語音訳字に加えられた声点について"訓点語と訓点資料. 110輯. 102-103 (2002)
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[Publications] 石塚晴通: "典籍の国際的交流・受容(訓読)"石塚晴通. 118 (2003)