2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会経済への浸透過程における技術の性格形成メカニズム(製造技術とITとの比較分析)
Project/Area Number |
14101009
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
渡辺 千仭 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (60220901)
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Keywords | 技術の社会経済への浸透 / 技術の性格形成 / IT / 社会経済体質の柔軟性 / 情報化社会 |
Research Abstract |
(1)平成16年度(2004年)は、5年計画の研究の3年目として、15年度までに行ったデータ構築・検証及び予備分析をベースに、14年度に構築した国際的な研究ネットワークをフルに活用して、試行分析・マクロ分析に取り組むとともに、経年観測を継続しつつ、欧州・豪州・ニュージーランド・中国を対象に、試行的に、インスティテューションとITの利活用状況の関係の比較実証分析に視点を据えた現地踏査に着手。 (2)以上の研究の環として、5月に墺国の国際応用システム分析研究所(International Institute for Applied Systems Analysis : IIASA)及び9月に露国エカテリンブルグのロシア科学アカデミー数理研究所において、"An Elucidation of the Role of Institutional Systems in Characterizing Technology Development Trajectories-A Global Comparative Analysis of Manufacturing Technology and Information Technology in the Enhancement of Business Practice"とのテーマのもと、8カ国23人、6カ国18人の国際的・学際的専門家の参加によるワークショップを開催。 (3)以上の議論を踏まえ、9月にはポルトガル(リスボン)において日葡西15人の、11月には豪州(アデレード)において日豪20人の産官学代表の参加のもと、それぞれのインスティテューションと製造技術・ITの利活用の差異についてラウンド・テーブル・ミーテイングを実施。 (4)以上の結果、順次、部分的ながら製造技術とITとの普及課程における性格形成のメカニズムおよびそれにおよぼすインスティテューションの影響が明らかになり、その結果は、ワシントンでの国際MOT学会(IAMOT)を始めとする国際学会及び研究・技術計画学会等の国内外学会に発表するとともに、国際学術誌に発表。
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Research Products
(29 results)