2005 Fiscal Year Annual Research Report
超好熱始原菌T.kodakaraensisKOD1の全遺伝子機能解析
Project/Area Number |
14103011
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今中 忠行 京都大学, 工学研究科, 教授 (30029219)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 保 京都大学, 工学研究科, 助手 (10346083)
|
Keywords | 超好熱菌 / 機能未知遺伝子 / 遺伝子破壊 / 始原菌 / 新規代謝系 / ゲノム / Thermococcus / 比較ゲノム |
Research Abstract |
今年度も比較ゲノム、生化学的解析、遺伝子破壊技術を利用した遺伝子の機能解明を進めた。その結果、以下の遺伝子の機能が解明できた。 1.TK1164がsignal peptide peptidase(SPP)であることが判明した。組換え型酵素を解析した結果、その基質特異性がSPPとして機能することと合致した。さらに多数の変異型酵素を作製・評価した結果、本酵素がSer-Lys catalytic dyadを利用することが明らかとなった。 2.遺伝学的解析よりribulose monophosphate pathwayの酵素として知られている3-hexulose-6-phosphate synthaseと6-phospho-3-hexuloisomeraseが本菌内でpentose合成の役割を担っていることが判明し、多くの始原菌で謎とされていた核酸合成メカニズムが解明できた。 3.機能未知遺伝子であったTK1755がキチン代謝で未同定であったglucosamine-6-phosphate deaminaseであることがわかった。 4.遺伝子破壊系の大幅な改良に成功し、迅速に同一宿主内で複数の遺伝子を破壊できるようになった。この系を利用して、fumarateからaspartateへの新しい生合成経路やserine/glycineから糖への新しい経路の存在が明らかとなった。 5.一般に糖新生に寄与するphosphoenolpyruvate synthaseが本菌で解糖に必須であることが判明した。
|
Research Products
(13 results)