2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14103015
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原田 明 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80127282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 浩靖 大阪大学, 理学研究科, 助手 (00314352)
高島 義徳 大阪大学, 理学研究科, 助手 (40379277)
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Keywords | 分子認識 / 超分子化学 / シクロデキストリン / 包接化合物 / ロタキサン / らせん超分子 / ホストーゲスト化学 / ポリロタキサン |
Research Abstract |
1 伸縮高分子の設計と構築 シクロデキストリン(CD)にゲスト部分を結合したところ、環状2量体や3量体、らせん状など、さまざまな形態の超分子ポリマーが形成されることをみいだしている。ゲスト部分にアゾベンゼンやスチルベンなどを用いることにより、光などの外部刺激によって伸縮する超分子ポリマーを構築した。 2 自己修復性可能な超分子ポリマーの構築 光や酸化還元(電気化学的に)により、超分子ポリマーを形成させたり、分離させたりする系を構築するためにゲスト部分にビピリジンなど外部刺激に応答する基を導入した。 3 超分子ポリマーの動的変換 先に見いだしたホストーゲスト型単量体が形成する環状2量体や3量体は自己複製のための中間体であると考えられる。この系のキー化合物であるシクロデキストリンの桂皮酸誘導体を弱アルカリ性で処理したところ、アシル基がシクロデキストリンの2級水酸基間で移動することを見いだした。このことは超分子ポリマーの形態の動的変換が可能であることを示唆している。 4 超分子ゲルの構築 高分子の側鎖にゲスト部分を結合させたゲストポリマーと高分子鎖にシクロデキストリンを結合したホストポリマーとを水溶液中で混合することにより、超分子ポリマーが生成し、場合によってはゲルが生成した。側鎖にアゾベンゼンを結合させることにより、光や外部刺激により可逆的にゾルーゲル変化を示す系を構築することが出来た。
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Research Products
(23 results)