2003 Fiscal Year Annual Research Report
コホート研究による中高年者の高次脳機能及び運動機能障害に関する神経心理学的研究
Project/Area Number |
14201010
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
八田 武志 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80030469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐沢 かおり 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (50249348)
飯高 哲也 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (70324366)
川口 潤 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (70152931)
吉崎 一人 愛知淑徳大学, コミュニケーション学部, 助教授 (80220614)
長谷川 幸治 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50208500)
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Keywords | 加齢と認知機能 / 前頭葉機能検査 / コホート研究 / 注意機能 / 記憶機能 / 言語流暢性 / 利き手 / 利き足 |
Research Abstract |
名古屋大学医学部整形外科教室、藤田保健衛生大学公衆衛生学教室との合同検診チームを構成して平成15年8月1日から4日までの期間、コホート研究の対象地である北海道八雲町に於ける、住民検診に認知心理学班として参加し、予定した認知検査を実施した。本年度の住民の受診者は950名であった。 まず、加齢に伴う認知機能を評価する簡易スクリーニング検査として使用する検査項目の精選を行った。その検討結果、記憶機能として、(1)WMSの文章記憶、(2)展望記憶検査、注意機能検査として(3)D-CAT検査、痴呆診断検査として(4)Clock Drawing検査、言語流暢性検査として(5)単語流暢性、(6)意味流暢性検査、空間機能検査として(7)マネー道路図検査、を実施した。また、自己肯定感、人間関係、余暇活動実態、など日常生活の活動は自己認知に関する(8)質問票調査も実施した。895名の受診者のうち、認知班の検査をすべて行ったのは547名であった。質問票調査については950名の資料を得た。 住民検診時に収集した検査結果の集計分析を行うと共に、整形外科班で収集された検査や過去に調査された生活習慣と認知機能検査結果との関係を検討する試みに着手した。その結果は、(1)重心動揺検査結果と認知機能の関連が明らかとなりApplied Neuropsychology誌に受理された(印刷中)。(2)20歳代から90歳代までの地方自治体に居住する成人の利き手、利き足と都市住民のそれとの比較に関する調査結果を国際学術誌に投稿した。(3)利き手・軸足と下肢筋力との関係に関する論文を国際学術誌に投稿した。(4)整形外科班と公衆衛生学班が収集した検査結果のなかから、喫煙、運動量、食事など種々の生活習慣と認知機能検査との関連を検討し一部を国内学術誌に掲載した。その他、複数の論文を準備中である。質問票調査についての結果の整理を行っているところである。 また、International Neuropsychological Society(Berlin)を始め3種の国際学会で6編の発表を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Hatta, T., et al.: "Relations between the prefrontal cortex and cerebro-cerebeller functions"Applied Neuropsychology. 11(In press). (2004)
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[Publications] Yoshizaki, Hatta: "Hemisphere metacontrol of a mental addition task in right and left handers"Journal of Human Environmental Studies. 1. 1-8 (2003)
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[Publications] Hatta, T., et al.: "Differential processing of implicature in individuals with left and right brain damage"Journal of Clinical and Experimental Neuropsychology. 67(In press). (2004)
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[Publications] Karasawa, et al.: "Depression among Japanese informal caregivers for elderly people"Psychology, Health and Medicine. 8. 371-376 (2003)
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[Publications] Iidaka T, et al.: "Spatial frequency of visual image modulates neural responses in the temporo-occipital lobe"Cognitive Brain Research. 18. 196-204 (2004)
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[Publications] Iidaka T, et al.: "Dissociable neural responses in the hippocampus to the retrieval of facial identity and emotion : An event-related fMRI study"Hippocampus. 13. 429-436 (2003)
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[Publications] 八田武志: "脳のはたらきと行動のしくみ"医歯薬出版. 187 (2003)