2005 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児の認知・情動的クオリアの発達に関する神経心理学的研究
Project/Area Number |
14201012
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
利島 保 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20033566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正夫 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00162016)
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Keywords | 乳幼児 / 認知・情動的クオリア / 発達神経心理学 / 近赤外線分光法 / 脳機能イメージング |
Research Abstract |
本年度2つの研究計画を実施した。1)幼児の認知・情動的クオリアの脳機能発達の研究:乳幼児の脳機能の比較発達的評価をモダリティ情報の処理の違について,能損傷者の弁別移行学習能力障害,相貌失認特性,健常者の認知的反応抑制に関する心理生理過程から検討した。その結果,損傷部位により認知・情動的処理能力が異なる他,認知的反応抑制が心理生理的過程で生じることを認めた。また,1年未満の乳児の表情刺戟に対する脳血行動態反応の測定を縦断的に行った結果,生後3ヶ月では表情認知が未発達で,生後6ヶ月児以後から発達し,成熟した認知・情動的クオリアを持つことを脳機能レベルで確認した(利島・小林分担)。2)新生児及び未熟児の認知・情動の発達神経心理学的研究:母親の音声や、母乳の匂いに対する新生児の前頭部領域の血行動態反応を近赤外線酸素モニターで測定した結果,抑揚ある母親の音声は,抑揚のない音声より前頭部領域を有意に活性化させ,哺育条件に関わらず,母乳の匂いが脳を活性化することを確認した。これら新生児期の脳反応は,認知・情動的クオリアが生得的で早期に発生していることが示唆された(小林・利島分担)。17年度は4年間の研究成果を報告書にまとめた(利島分担)。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Acomparison of the defective granulopoiesis in childhood cyclicneutropenia and in severe congenital neuropenia2005
Author(s)
Sera, Y., Kawaguchi, H., Nakamura, K., Sato, T., Habara, M., Okada, S., Ihikawa, N., Katoh, O., Kobayashi, M.
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Journal Title
The hematology Journal 908・90
Pages: 1032-1047
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[Book] 脳神経心理学2006
Author(s)
利島 保
Total Pages
200
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より