2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14202009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 研一 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90009853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 乾 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00281775)
川島 真 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (90301861)
佐々木 隆生 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70091692)
松浦 正孝 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20222292)
宮脇 淳 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50281770)
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Keywords | 地球市民社会 / 市民社会 / NGO / 紛争解決 / ガバナンス / アーカイブ / グローバリゼーション / 世界市場 |
Research Abstract |
1)資料収集 地球市民社会研究の基本資料として、英文による市民社会、地球市民社会、難民の二次文献を体系的に収集した。また一次資料として、とくにオクスファム(英国)、グラミンバンク(バングラデシュ)、グリンピース(オランダ・英国)、韓国市民運動の収集を、それぞれの現地を含め実施した。これらのカタログは作成途上である。 2)理論枠組 グローバル下の人間移動にともなう市民社会概念の変動を検討するため、研究会を組織した。そして、グローバル化における紛争構造とその市民社会的解決に関する研究会、韓国の研究者を招請した国際シンポジウムを含む計4回の研究会を実施した。研究代表者は、地球市民社会に関する理論枠組を構成した報告を行い、また「難民」概念を再検討する短い論文を執筆した。 3)国際シンポジウム・共同研究の準備 英国、韓国、バシグラデシュとの共同研究を推進するため、ロンドン大、ケンブリッジ大、ダッカ大・韓国高麗大などの研究者と、研究打合せを実施し、来年度以降の研究計画を立ち上げた。
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Research Products
(31 results)
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[Publications] 中村研一(坂本義和と共著): "テロとの戦争"『知恵蔵-朝日現代用語2003』朝日新聞社、所収. 152-152 (2002)
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[Publications] 中村研一: "テロの権力政治と世界的対立"しゃりばり(北海道総合研究調査会). 2002年9月号. 44-48 (2002)
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[Publications] 中村研一: "難民問題"『平和学がわかる』AREA MOOK No.83、朝日新聞社、所収. 22-23 (2002)
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[Publications] 中村研一: "帝国主義政治理論の誕生-ホブソンの戦争批判と自由主義批判-"思想. 945号. 27-46 (2003)
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[Publications] 遠藤誠治: "『冷戦後の紛争』と国際社会-グローバルなアパルトヘイト構造の解体へ向けて-"法律時報. 74巻6号. 22-26 (2002)
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[Publications] 遠藤誠治(解題と翻訳): "フィリップ・G.サーニー「グローバル化する世界における政治的行為主体-構造化理論のアプローチに向けて-"思想. 938号. 117-144 (2002)
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[Publications] 遠藤誠治: "政治学(国際政治学)"伊豫谷登士翁編『知の政略思想読本8 グローバリゼーション』作品社、所収. 40-41 (2002)
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[Publications] 遠藤誠治, (佐々木寛, 小林誠, 土井美徳, 山田竜作と共訳): "デイヴィド・ヘルド『デモクラシーと世界秩序』第11章・第12章"デイヴィド・ヘルド『デモクラシーと世界秩序』NTT出版. 253-324 (2002)
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[Publications] 遠藤誠治: "『危機の二〇年』から国際秩序の再建へ-E.H.カーの国際政治理論の再検討"思想. 945号. 47-66 (2003)
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[Publications] 遠藤誠治: "『冷戦後の紛争』グローバリゼーション"広島市立大学広島平和研究所編『人道危機と国際介入』有信堂、所収. 43-67 (2003)
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[Publications] 佐々木隆生: "ステイトとネイション(7)"経済学研究(北海道大学). 52巻3号. 23-39 (2002)
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[Publications] 川島 真: "第一次大戦後の国際政治と中華民国北京政府外交-石井ランシング協定および日英同盟への対応をめぐって"比較史・比較歴史教育研究会編『帝国主義の時代と現在-東アジアとの対話-』未来社、所収. 56-68 (2002)
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[Publications] 川島 真: "民国前期外交與紹介的初歩探討"城市史研究<特刊・20世紀華北城近代化>21輯、天津社会科学院出版社、所収. 273-283 (2002)
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[Publications] 川島 真: "近代『文化』都市北京の建設とその風景"アジア遊学. 40号. 146-155 (2002)
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[Publications] 川島 真: "『南満州』の解釈可能性-対華二一箇条交渉における議論の中で"アジア遊学. 44号. 55-68 (2002)
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[Publications] 川島 真: "朝鮮半島の中国租界撤廃をめぐる中日交渉"横山宏章・久保亨・川島真編著『周辺から見た20世紀中国-日・韓・台・港・中の対話-』中国書店、所収. 91-106 (2002)
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[Publications] 川島 真: "アジアから見た『アジア』、『地域』、そして『周辺』-東アジアの歴史学界の断層面"横山宏章・久保亨・川島真編著『周辺から見た20世紀中国-日・韓・台・港・中の対話-』中国書店、所収. 281-296 (2002)
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[Publications] 川島 真: "台湾の日本研究"アジア遊学. 48号. 164-169 (2003)
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[Publications] 遠藤 乾: "思想としてのヨーロッパ統合-あるいは『方法論的ナショナリズム』への懐疑-"創文. 439号. 1-5 (2002)
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[Publications] 遠藤 乾: "ポスト・ナショナリズムにおける正統化の諸問題-ヨーロッパ連合を事例として"日本政治学会編『年報政治学 2001:三つのデモクラシー-自由民主主義・社会民主主義・キリスト教民主主義-』岩波書店、所収. 123-142 (2002)
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[Publications] Ken Endo: "The Security Foundations of Economic Integration: A Comparison between East Asia and Western Europe"Christopher Dent & David Huang, eds., Northeast Asian Regionalism : Learning from the European Experience (Routledge Curzon). 226-242 (2002)
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[Publications] 遠藤 乾: "ようこそ『多元にして可分な共和政』へ-ヨーロッパ連合における主権と外交"外交フォーラム. 168号. 36-41 (2002)
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[Publications] 遠藤 乾: "ポスト主権の政治思想-ヨーロッパ連合における補完性原理の可能性"思想. 945号. 207-228 (2003)
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[Publications] 遠藤 乾: "グローバル化時代の地方カンバナンス、序章"山口二郎・山崎幹根・遠藤乾共編著『グローバル化時代の地方ガバナンス』岩波書店、所収. (近刊). (2003)
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[Publications] 遠藤 乾: "日本における補完性原理の可能性-重層的なガバナンスの概念化をめぐって-、第10章"山口二郎・山崎幹根・遠藤乾共編著『グローバル化時代の地方ガバナンス』岩波書店、所収. (近刊). (2003)
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[Publications] 宮脇 淳: "財政投融資の財政問題"ESP(ECONOMY SOCIETY POLISY). 363号. 30-34 (2002)
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[Publications] 松浦正孝: "書評 秋田茂・籠谷直人編『1930年代のアジア国際秩序』"史林. 85巻3号. 135-141 (2002)
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[Publications] 萱野智篤, (大橋正明, 村山真弓他との共著): "バングラディシュを知るための60章"明石書店(近刊)(未定). (2003)
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[Publications] 川島 真, (横山宏章, 久保亨との共編著): "周辺から見た20世紀中国-日・韓・台・港・中の対話-"中国書店. 343 (2002)
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[Publications] 遠藤 乾, (山口二郎, 山崎幹根と共編著): "グローバル化時代の地方ガバナンス"岩波書店(近刊). (2003)
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[Publications] 松浦正孝: "財界の政治経済史"東京大学出版会. 272 (2002)