2003 Fiscal Year Annual Research Report
中央アジア・コーカサス諸国における経済発展と安定化問題
Project/Area Number |
14203004
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
西村 可明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 一郎 一橋大学, 経済研究所, 講師 (70323904)
清水 学 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (60282373)
村上 隆 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20261357)
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Keywords | 中央アジア / コーカサス / カスピ海 / 石油 / 経済開発 / ソ連 / 経済制度 / イスラム |
Research Abstract |
1、本年度は、前年度と基本的に同じ方針でのぞむ事とし、(1)統計資料収集を積極的に行うと同時に、過去に収集した膨大なロシア語経済統計資料を整理し、そのデータベースを作成して利用可能な状況を作ること、(2)中央アジア・コーカサス諸国の社会・経済状況について現地調査を含む調査研究を行うこと、(3)研究会を開催して問題の検討を行うと同時に、内外のコンファランスにも参加して情報の収集と意見交換を行うことを決定した。 2、西村教授の指導下で小宮研究支援員によるデータ整理がかなり進み、ロシア国立経済文書館からこれまで収集した統計資料のうち約85%をデータベース化することができた。これは大きな成果で、今後の研究発展のための基礎条件となる。また、ロシア国立経済文書館に研究協力者を派遣して資料収集を行い、資料収集が基本的に終了した。最終部分もデータベース化を行って、これらをまとめて来年度中に出版する見通しが立った。 3、研究分担者の清水教授は、2003年10月にハーバード大学で開催された中央ユーラシア研究学会年次大会で、「カスピ海地域と東アジアとの間のエネルギー政治学」を報告した。また同教授は、研究協力者の廣瀬陽子慶應義塾大学総合政策学部専任講師とともに、2003年12月下旬に、ウズベキスタン、アゼルバイジャンの現地調査を行い、中央アジア・コーカサス地域の経済発展とエネルギー開発について、意見交換と資料収集を行った。さらに、岩崎講師および研究協力者の片山博文桜美林大学専任講師が11月にカザフスタンを訪問し、環境問題、経済状況について調査を行った。また廣瀬講師は、カスピ海周辺の政治経済状況について、日本国際政治学会年次大会(10月筑波大)で報告したのを初めとして、多くの研究会で報告を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 清水 学: "ロシア石油ガス産業と北東アジア"宇都宮大学国際学部研究論集. 第16号. 35-43 (2003)
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[Publications] 岩崎一郎: "市場経済移行とマクロ経済実績:分極化する経済システム"小松久男, 宇山智彦, 岩崎一郎編著、日本評論社『現代中央アジア論:変貌する政治・経済の真相』. (近刊). (2004)
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[Publications] 岩崎一郎: "旧ソ連諸国の移行戦略と経済成果:比較制度分析"森田憲, 吉野久生編、アジア経済研究所『移行経済諸国における経済改革と開発の展望』. 129-160 (2003)
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[Publications] 岩崎一郎: "市場経済への移行(1)法改革・自由化・私有化"宇山智彦編、明石書店『中央アジアを知るための60章』. 254-263 (2003)
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[Publications] 廣瀬陽子: "紛争から民族共存へ-新しい国家像を求めて-"香川敏幸, 小島朋之編、慶應義塾大学出版会『総合政策学の最先端・第4巻』. 256-283 (2003)
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[Publications] 廣瀬陽子: "CIS内サブ・リージョナル・グループの動向"田畑伸一郎, 末沢恵美編、国際書院『CIS:旧ソ連空間の再構成』. 133-157 (2004)