2004 Fiscal Year Annual Research Report
知識科学を基盤とするイノベーション創出の実践的な「技術経営」教育プログラムの開発
Project/Area Number |
14203010
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
亀岡 秋男 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80324127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 修司 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (30362015)
井川 康夫 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (10377434)
松井 好 社団法人科学技術と経済の会, 常務理事
野中 郁次郎 一橋大学, 大学院・国際企業戦略研究科, 教授 (30065437)
遠山 亮子 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教授 (00303347)
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Keywords | 技術経営 / MOT / イノベーション・マネジメント / ロードマップ / サービス・サイエンス / ジャストインタイム・イノベーション / テクノプロデューサー / 知識科学 |
Research Abstract |
平成14年度からの3年計画「知識科学を基盤とするイノベーション創出の実践的な「技術経営」教育プログラム開発」は、当初目標を達成し大きな成果を得た。具体的には、平成15年10月、東京八重洲キャンパスを開設、技術経営(MOT)コースを新規に開講し好評を得て順調に発展している。これは、知識科学、技術経営、一般講義科目の3層で構成され、初年度19科目、翌年3科目追加し、17年度は大幅に拡大、現在約30科目に増強している。受講対象は社会人で、初年度約20名、次年度約35名と増加、本年3月、早期終了者3名が学位を取得。博士課程への入学者は総数5名に増え、科目等履修生も多い。学生の学会発表も多く本格的なMOTコースとして社会から認知されている。 JAIST-MOTコースの特徴は、(1)知識科学を基盤に、(2)先端的MOT科目を導入、(3)国際連携による国際レベルの内容、(4)インタラクティブに自由闊達に討議、(5)理論に基づく「実践」重視、などである。世界に先駆け創設した知識科学の蓄積を活用し、企業科学や戦略ロードマッピンング、技術標準化、サービス・サイエンス等の先端科目を開発導入。これらを国際共同連携組織(GATIC)を創設し、米国ノースウエスタン大学、スイス連邦工科大学、英国ケンブリッジ大学等との国際連携により、共同講義や国際ワークショップを開催、欧米企業の参加を得て、次世代イノベーション・マネジメントについての国際産学MOT連携教育研究を進めている。 本研究の成果として特に、次世代MOTの戦略目標を「ジャストインタイム・イノベーション」という新コンセプトで捉え、戦略ロードマッピングとサービス・サイエンスを統合する、次世代イノベーターとしての「テクノプロデューサー」育成プラットホームを構築することが出来たと考えている。
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