2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14204063
|
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
鈴木 俊法 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (10192618)
|
Keywords | 液滴 / フェムト秒 |
Research Abstract |
純水を高圧(80気圧)でパルスノズルから真空中に噴出させて微細な液滴を発生し、これに電子付着あるいは電子衝撃イオン化を行なう新しい装置を開発した。電子付着はエキシマーレーザー光て金属表面からパルス的に放出させ、液滴ビームに衝突させた。電子衝撃イオン化は、フィラメントから熱電子を生成させて行なった。四重極質量分析ならびに飛行時間型質量分析を採用し、水クラスターのイオンが生成していることを確認した。これらのイオンは、H_3O^+を核としてその周りに水が更に水和したものであった。ただし、クラスターのサイズ分布や量は改善の余地かあるため、新たに電子銃を用意し、より大量の電子が液滴分子線と交差する新しい設計を行った、その結果については、次年度の研究課題となった。これと平行して、非直線型光パラメトリッケ発信器を導入し、30fs以下の近赤外光の発生を行なった。シグナル光である可視光についてプリズムペアによるパルス圧縮を行い、自己相関関数を第二高調波の発生によって行い、25fsを得た。水和電子の平成15年度は、そのパルス波形成型を行なう。
|