2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14205080
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
瀧口 克己 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (10016644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 久人 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (20190217)
西村 康志郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (00343161)
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Keywords | 三方向地震動 / 鉄筋コンクリート構造 / 三軸非線形復元力特性 / 曲げ破壊型柱 / せん断破壊型壁 / 応答解析 / 高速飛翔体 / 衝突 |
Research Abstract |
(1)曲げ破壊型の鉄筋コンクリート柱試験体を作製し、その試験体を用いて、柱頭柱脚の相対変形のうち回転変形を拘束し、三方向に並進変位を生じさせる三軸載荷実験を行い、三軸復元力特性に関する実験資料を蓄積することができた。 (2)鉄筋コンクリート柱の三軸非線形復元力特性のマクロモデルを構築した。塑性論とのアナロジーを利用したモデルであり、実験結果との整合性を検討した。塑性論とのアナロジーを利用したモデル化の課題を抽出することができた。 (3)スリップ型の一軸復元力特性が得られる可能性が高いという理由で、鉄筋コンクリート柱の主筋の付着を除去した試験体を作製し、この試験体を用いて、三軸載荷実験を行い、三軸復元力特性に関する実験資料を得ることができた。 (4)一軸復元力特性がスリップ型になる鉄筋コンクリート柱の三軸非線形復元力特性を定式化した。弾塑性モデルに加えて、損傷モデルが必要であることが判明した。 (5)三軸非線形復元力マクロモデルを利用して鉄筋コンクリート骨組構造の三方向地震動に対する応答解析を行い、いくつかの設計上の留意事項を指摘することができた。 (6)鉄筋柱試験体を用いて、実験上の誤差、特に、履歴吸収エネルギーの誤差について検討した。実験結果の正しい評価法を提案することができた。特に、小さな変形履歴で繰返しを行った場合、誤差の評価が大きな影響を及ぼすことを明らかにした。 (7)鉄筋コンクリート版の高速飛翔体の衝突に対する挙動を実験的に調べた。壁板の飛翔体衝突による損傷が、復元力特性に与える影響は、本年度は検討ができず今後の課題となった。
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Research Products
(6 results)