2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14205129
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY OF SCIENCE |
Principal Investigator |
大寺 純蔵 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20131617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
折田 明浩 岡山理科大学, 工学部, 助教授 (30262033)
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Keywords | 触媒 / スズ / エステル / カルボン酸 / アルコール / fluorous biphase technology / グリーンケミストリー / ジスタノキサン |
Research Abstract |
前年度に見いだした[C_8F_<17>SO_3(C_6F_<13>C_2H_4)_2SnOSn (C_2H_4C_6F_<13>)_2OSO_2C_8F_<17>]_2および[Cl (C_6F_<13>C_2H_4)_2SnOSn (C_2H_4C_6F_<13>)_2N (SO_2C_8F_<17>)_2]_2の特異な溶解度特性を解明することに成功した(JACS印刷中)。これらの化合物はフルオラス溶媒には殆ど溶解せずむしろ酢酸エチル、THF、メタノールなどの極性溶媒に異常に高い溶解度を示した。一方、これら化合物を有機溶媒とFG-72の1:1混合溶媒に添加すると有機溶媒層ではなくFC-72層に溶け込む。その理由として、通常の手法で合成される水和体ではその疎水性のためにフルオラス溶媒には溶解しないが、極性有機溶媒と接触させるとこれらの溶媒が配位するために化合物が本来の親フッ素性を回復してフルオラス溶媒に可溶となることが判明した。 さらに上に用いたパーフルオロオクタンスルホン酸基自体が有機スズに特異な溶解度と反応性を付与することを明らかにした(Chem.Eur.J.VIP paper,印刷中)。すなわちこのスルホン酸をブチル、フェニル、メチルスズ骨格に結合させると得られる化合物が極性有機溶媒に対して異常に高い溶解度を示す(〜3250g/L)。さらにジスタノキサン誘導体は向山-アルドール反応などに有効な触媒となる。これは炭素-炭素結合を実現した最初のジスタノキサンの例である。 つぎに[Cl (C_6F_<13>C_2H_4)_2SnOSn (C_2H_4C_6F_<13>)_2Cl]_2触媒を用いてフルオラス溶媒単独でもアルコールのアセチル化が高収率で進行することを見いだした。従って、二相系溶媒システムを用いる必要はなく、極めて簡便に触媒をリサイクルできるシステムを開発することに成功した。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Organotin perfluorooctanesulfonates as air-stable Lewis acid catalysts. Synthesis, Characterization, and Catalysis2006
Author(s)
D.L.An, Z.Peng, A.Orita, A.Kurita, S.Man-e, K.Ohkubo, X.Li, S.Fukuzumi, J.Otera
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Journal Title
Chem.Eur.J. 12
Pages: 1642-1647
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より
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[Journal Article] Synthesis and properties of 1,6,7,12,13,18,19,24-octamethyl-dibenzo[def,par]tetraphenylene2005
Author(s)
E.L.Elliott, A.Orita, D.Hasegawa, P.Gantzel, J.Otera, J.S.Siegel
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Journal Title
Org.Biomol.Chem. 3
Pages: 581-583
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