2004 Fiscal Year Annual Research Report
らせん状液晶性共役系高分子の創成とキラル発光材料の開発
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14205135
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
赤木 和夫 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (20150964)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 博正 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (40292528)
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| Keywords | 液晶性 / らせん構造 / 共役系高分子 / キラルネマティック液晶 / 光学活性 / キラル発光 / 直線偏光 / 円偏光 |
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| Research Abstract |
らせん構造と液晶性をもつ芳香族π電子共役系高分子を創成し、液晶性と円偏光二色性および光の三原色(RGB)に対応する発光性を生かして、直性偏光発光のみならず円偏光発光(キラル発光)を有する従来にないプラスティック光学材料を開発することを目的に、以下の研究を行った。
複数のらせん状液晶性共役系高分子の合成法の確立(モノマーの合成、触媒、重合温度、溶媒の最適化)と、合成物のキャラクタリゼーションおよび光学特性の評価を行った。
1.液晶基をポリマーの側鎖に一置換あるいは二置換した側鎖型液晶性ポリパラフェニレン誘導体を合成した。
2.軸不斉キラルビナフチル化合物に液晶基を導入したキラルドーパントを合成した。
3.上記のキラルドーパントを液晶性共役系ポリマーに添加することで、キラルネマティック液晶相を発現させた。
4.示差走査熱量計、偏光顕微鏡、X線回折測定により、ポリマーの液晶相の同定を行った。
5.電子吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルの測定による、有効共役鎖長や発光色、蛍光位量子収率の評価を行った。
6.円偏光二色性スペクトルの測定により、ポリマーのキラリティやらせん構造の誘起を確認した。
7.蛍光円偏光二色性スペクトルの測定により、キラル発光の誘起を確認し、非対称因子を評価した。
8.次に、側鎖に長鎖キラル置換基を導入したフェニレン部位あるいはチエニレン部位からなるホモポリマーおよびコポリマーを合成した。
9.上記のポリマーについて、主鎖型液晶性の発現を確認するとともに、キラルネマチック液晶を経由したスタッキング構造において、主鎖間のらせん構造を確認した。
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