2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14206001
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西尾 剛 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30301039)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥山 欽哉 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20183882)
岸谷 幸枝 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (60005634)
|
Keywords | 雄性不稔性 / 葯特異的発現遺伝子 / 細胞質雄性不稔 / 稔性回復遺伝子 / 核遺伝子雄性不稔 / 突然変異遺伝子 / アブラナ科植物 / イネ |
Research Abstract |
シロイヌナズナの雄性不稔突然変異の解析を行った。Mojyaoと名付けた変異体は、植物体全体が矮性を示し、花糸が短いために自家受粉が起こらず雄性不稔を示した。ラフマッピングを行なったところ、ブラシノステロイドの合成に関わるDE-ETIOLATED2遺伝子が原因と考えられた。確認を行なうため相補性試験を開始している。 Boro型細胞質雄性不稔イネの解析を行い、CMSの原因遺伝子がミトコンドリアのatp6-orf79であり、ORF79タンパク質の蓄積がCMSを引き起こすこと、さらに、稔性回復遺伝子Rf1の産物であるPPRタンパク質がatp6-orf79RNAに結合してatp6-orf79RNAのプロセッシングを誘導し、その結果ORF79の翻訳が抑制されるために稔性が回復するというメカニズムを明らかにした。 支那野生稲に由来するCW型細胞質雄性不稔系統の稔性回復遺伝子Rfcwの連鎖解析を進め、77kb以内に絞り込んで相補性試験を開始した。Lead riceに由来するLD型細胞質雄性不稔系統の稔性回復遺伝子Rf2のラフマッピングを進め、第2染色体の43.4cMと50.0cMのマーカーの間に存在することを明らかにした。 核遺伝子雄性不稔の遺伝子を明らかにするため、放射線誘発の不稔突然変異12系統の中から、安定して雄性不稔性を示す1系統を選抜し、日本稲同士の雑種集団を用いてマッピングを行い、第9染色体の30cMに雄性不稔遺伝子を絞り込んだ。その染色体領域だけインディカ型になっている系統と交雑して、精密マッピングを試みている。 Diplotaxis muralisの細胞質を有するBrassica oleraceaの細胞質雄性不稔の稔性回復遺伝子のマッピングのため、AFLP分析により連鎖マーカーを作成した。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
-
-
-
[Book] 遺伝学の基礎2006
Author(s)
西尾剛, 向井康比己, 大澤良, 草場信, 鳥山欽哉
Total Pages
170
Publisher
朝倉書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より