2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14207103
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
服巻 保幸 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (90128083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 明子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30253454)
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Keywords | 統合失調症(精神分裂病) / 罹患同胞対解析 / 関連解析 / グルタミン酸受容体 / 連鎖不平衡 / 多型 / フェンシクリジン / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1.連鎖解析 罹患同胞対236家系について5,861個のSNPを用いて解析を行い、1p21.2-1p13.2(LOD=3.39)に連鎖が認められ、また14q11.2-q13.2と20p12.1-p11.2に連鎖が示唆された。 2.関連解析 (1)グルタミン酸受容体遺伝子群のなかで、メタボトロピックグルタミン酸受容体8型遺伝子(GRM8)およびNMDA受容体2D型遺伝子(GRIN2D)、カイニン酸受容体7型、KA1型、KA2型各遺伝子(GRIK3,GRIK4,GRIK5)の全領域にわたり、連鎖不平衡を考慮し選択したSNPを用いて関連解析を行った。GRM8,GRIN2Dについてはハプロタイプと疾患との関連を見出した。一方GRIK3,GRIK4,GRIK5については関連を認めなかった。グルタミン酸トランスポーターEAAT2遺伝子(SLC1A2)についてハプロタイプで関連を認めた。 (2)罹患同胞対解析により選択された5q33.1領域の遺伝子群について:本領域5.7Mbに存在する43個の遺伝子領域に、連鎖不平衡を考慮して選択したSNPについてタイピングを行った。有意差が見られたSNPについてサンプル数を追加しさらに解析を行ったところ、遺伝子型・アレル頻度で1遺伝子、ハプロタイプ頻度において1遺伝子、それぞれ疾患との有意な関連が認められた。 3.モデル動物を用いた解析 (1)フェンシクリジン投与ラットの大脳の5部位から、マイクロアレイを用いて発現に変化を来す遺伝子を見出した(発現亢進71個、発現低下31個)。その中で2.5倍以上の変化を来す10個の遺伝子を定量的RT-PCR法により確認した。これらの遺伝子について関連解析を行った。 (2)先に関連を認めたアンパ受容体4型遺伝子(GRIA4)についてノックアウトマウスを作出し、アンパ受容体各ファミリーの発現分布を明らかにし、行動解析のための戻し交配を行った。
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Research Products
(4 results)