2002 Fiscal Year Annual Research Report
慢性ストレス症候群のメンタルヘルス改善のための運動処方プログラムの開発
Project/Area Number |
14208005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
芝山 秀太郎 鹿屋体育大学, 学長 (00162644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田巻 弘之 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (40253926)
竹倉 宏明 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (00206963)
倉田 博 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (80056895)
宮地 元彦 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教授 (60229870)
斉藤 和人 鹿屋体育大学, 保健管理センター, 教授 (50170494)
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Keywords | ストレス / メンタルヘルス / 循環機能 / 脳波 / 心拍数 / 血圧 / 血流量 / 運動処方 |
Research Abstract |
ストレスは循環器病を含む生活習慣病の独立した危険因子である。外的からのストレスが身体の生理機能に及ぼす影響についての研究は数多く報告されており、運動療法によって極めて高い予防及び治療効果が得られることが報告されている。しかし、情報・社会システムの高度化、複雑化に伴い急増するメンタルストレスが、循環器系の成人病の発症にいかなる機序で関与するかについて検討した研究は少ない。また、メンタルヘルス改善に対する運動療法の影響や効果についても研究が行われていないため、メンタルヘルス改善のための運動処方プログラムの開発が遅れている。本年度は、メンタルストレス症候群の呼吸循環機能の生理的応答を指標として、メンタルストレスを生理的に評価する方法の妥当性を検討し、メンタルストレスと循環機能との関連を研究する際の基礎的資料を得ることを目的として実験を行った。その結果、1)脳波の周波数・コヒーレンス解析により大脳皮質の興奮状態を評価することが可能である、2)心拍・血圧変動スペクトル解析により心臓自律神経系調節を評価することが可能である、3)超音波法とトノメトリーにより頚動脈コンプライアンスや血流依存性上腕動脈拡張を評価することが可能であることが確認された。また、これらの指標がメンタルストレスの影響を受けて大きく変動することが明らかになった。従って、これらの指標を組み合わせることによりメンタルヘルス改善のための運動処方プログラムの効果を評価する方法として、極めて重要な評価方法を確立することが可能であると思われる。今後、これらの指標を活用して、メンタルストレスと循環機能ひいては循環器病との関連を検討する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Miyachi, M., Denato, A.J., Yamamoto, K., Takahashi, K., Gates, P.E., Moreau, K.L., Tanaka, H.: "Greater age-related reductions in central arterial compliance in resistance-trained men"Hypertension. 41. 130-135 (2003)
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[Publications] Takekura, H., Franzini-Armstrong, C.: "The structure of Ca^<2+> release units in arthropod body muscle indicates an indirect mechanism for excitation-contraction coupling"Biophys.J.. 83. 2742-2753 (2002)
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[Publications] Kemppainen, J., Fujimoto, T., Kalliokoski, K.K., Viljanen, T., Nuutila, P., Knuuti, J.: "Myocardial and skeletal muscle glucose uptake during exercise in humans"J.Physiol.. 15. 403-412 (2002)
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[Publications] 藤本敏彦, 伊藤正敏: "非侵襲的手法による筋の糖・脂質代謝と運動"体育の科学. 52. 429-435 (2002)