2002 Fiscal Year Annual Research Report
協調的ユビキタス多言語運用e-learnin環境の研究
Project/Area Number |
14208014
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
芝野 耕司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (50216024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間 秀樹 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30237870)
高垣 敏博 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00140070)
川口 裕司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20204703)
林 俊成 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (70287994)
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30282776)
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Keywords | WBT / e-learning / 言語教育 / 自然言語解析 / 協調環境 / 多言語 |
Research Abstract |
この研究では,最新のIT技術及びIT環境を活かし,大学での言語教育で必要とされる専門分野での論文執筆や討論に耐えられる高度な言語教育を可能にするため,IT技術の言語教育への適用を検討するとともに,言語教育の内容そのものに関しても,計算言語学の最新の成果を応用し,再検討を行う.そして,どこでもいつでも音声トレーニングやビデオを利用できるようにするとともに,学習者間及び学習者と教師との間のコミュニケーションを改善し,協調的な学習をインターネット環境で実現することを目指す. 言語運用の階層モデル(基本言語層,日常言語層,文化言語層の3区分)を立て,個々の層での高度な言語運用能力を取得させる教育手法を研究する. 言語班と情報班の二つの研究班を組織する. 1.言語班:(1)インターネットを含めた言語資源を解析し,基本言語層,日常言語層を明確化する.日常言語層の基礎語彙,基本構文を整理し,語学教育ダイアログを作成し,データベース化を行う.(2)文化言語層に属する専門語彙と文型について,ビジネス,エンジニアリング,医学など専門領域毎に調査対象とするURLなど電子化された言語資源の情報を収集分類する.(3)Web上の各国語の言語資源情報を収集し,多言語ポータルサイトを構築する.(4)基本言語層での音韻学習のための音声特徴について,各言語固有の特徴付けを行い,音韻学習データを整理する. 2.情報班:(1)WBT(Web Based Training)で必要とされる学習者個人の十分な認証方式について検討を行うとともに,学習者個々人にあわせたポータルサイトの基本設計及びプロトタイプ作成を行う.(2)日常言語層の基礎語彙,基本構文からなるダイアログをWebから学習利用できるシステムを開発する.(3)形態素解析及び構文解析による語彙抽出及び構文構造抽出の試験を行う.(4)基本語彙層での音韻学習のためのWebベースの学習ソフトウェアを開発する.
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[Publications] 芝野耕司: "SQLの20年"情報技術標準NEWSLETTER. No.56. 1-4 (2002)
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[Publications] 芝野耕司: "日本語処理技術の発展:漢字コードの標準化"情報処理. Vol.43, No.12. 1362-1367 (2002)
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[Publications] 芝野耕司: "増補改訂JIS漢字字典"日本規格協会. 1406 (2002)