2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14208015
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大島 純 静岡大学, 総合情報処理センター, 助教授 (70281722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40210067)
加藤 浩 メディア教育開発センター, 助教授 (80332146)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
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Keywords | CSCLシステム / 授業研究 / 知識構築活動 / 科学教育カリキュラム / 総合的な学習の時間 / 教員養成 |
Research Abstract |
本研究の目的は,これまで独立に存在してきた教育関連コミュニティ(教員養成学部の学生,教師,教育研究者)を,知識マネジメント・システムを利用して有機的に統合し,それぞれのコミュニティの生産的な活動,教育実践活動をこれまで以上に向上させるための,情報基盤整備と社会的なシステムの構築を行うことである.3年計画の2年目にあたる平成15年度の研究では,個々のコミュニティが持っている教育実践活動をデジタライズして,メタフレームとなるCSCLシステム上で共有するための活動のルール作りとともに,それぞれのコミュニティの活動の支援を行った.また,これらの活動は国際的なコミュニティへの拡張を目指しており,カナダ,オンタリオ州,トロント大学との共同研究として実施された.具体的には,Virtual Tourという形態でCSCL上に実現し,マルチメディア型の指導計画や,指導案という形態で共有することに成功した.それぞれの実践は,教育実践,教育研究という観点から互いに評価され,お互いの実践を自らの実践の知識リソースとして利用する活動のコーディネートを行い,実践の向上につとめた.教師と研究者コミュニティは,デザイン研究という新しい授業実践研究の枠組みを利用して,お互いの知見を有機的に活用しながら授業をデザインしていくコミュニティへと成長し,その成長過程自体が研究者コミュニティの興味深い研究フィールドとなった.また,その成果が教員養成学部の講義で利用され,教師と学生のコミュニケーションをさらに促進することとなった.国内におけるこうした動きは,カナダの共同研究者とのインタラクションをとおして,同じ教材,学年で授業をデザインしていくことにより,子どもの活動のデータベースを異文化間で交換する国際的研究コミュニティの立ち上げも可能となった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Jun Oshima: "Teachers and Researchers as a Design Team : Changes in Their Relationship Through the Design Experiment Approach with a CSCL Technology"Education, communication, and information. 3. 105-127 (2003)
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[Publications] Jun Oshima: "Design experiments in Japanese elementary science education with computer support for collaborative learning (CSCL) : Hypothesis testing and collaborative construction"International Journal of Science Education. (印刷中).
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[Publications] Jun Oshima: "Learning behind the scenes : Development of mentors through their participation in design research"Proceedings of the International Conference on the Learning Sciences. (印刷中).
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[Publications] 大島純: "最近の学習研究の方法論とその成果"教育システム情報学会誌. (印刷中).