2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14208064
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
嶋田 純 熊本大学, 理学部, 教授 (80206169)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
登坂 博行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90188748)
長谷 義隆 熊本大学, 理学部, 助教授 (40040109)
辻村 真貴 筑波大学, 地球科学系, 講師 (10273301)
谷口 真人 熊本大学, 総合地球環境学研究所, 助教授 (80227222)
徳永 朋祥 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70237072)
|
Keywords | 岩盤地下水 / 地下水流動 / 海底湧水 / 地下水シミュレーション / 岩盤ボーリング / 源流域水文観測 |
Research Abstract |
研究対象地域内の源流域調査 研究対象地域に昨年度設定した源流域試験流域において、流域末端での流量観測,斜面地中水の圧力水頭観測,土壌水分量観測,降水・地中水・流出水採水等の各種水文観測を開始し、いくつかの降雨流出イヴェントについて表層から深部にいたる山体地下水の特徴的挙動が把握された。また主要河川の高度別河川流量および降水量観測を2003年5月より開始し、流域全体の水収支観測体制が整った。 岩盤ボーリング調査 上記の源流域内にコアボーリング地点を選定し、ボーリング掘削(各種検層を含む)を実施(20、60m、120mの3本)した。得られたコアを基にした地下水帯水層の水理状況を確認すると共に、ボーリング孔を利用した地下水ポテンシャル測定装置の設置とそのモニタリングを開始した。 海域調査 昨年度確認された調査地域の海底地下湧出ポイント周辺において、シーペーメータによる湧水量測定、SP測定による電位異常把握、50m深のボーリング孔掘削と区間別間隙水圧モニターの開始、光ファイバー温度計による湧水状況の把握等を実施した。また海底湧水域の広域的把握方法について検討した。 地下水シミュレーション 必要な関連境界条件データを入力して予備的な3次元定常地下水流動解析を実施した。 研究成果情報交換会の実施 得られた調査結果に基づく成果情報の交換と次年度以降の研究計画策定のための集会を2004.03に開催した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Taniguchi, Shimada, Uemura: "Transient effects of subsurface temperature and groundwater flow on subsurface temperature in Kumamoto Plain, Japan"Physics and Chemistry of the Earth. No.28. 477-486 (2003)
-
[Publications] 嶋田 純, 渡辺啓介, 谷口真人 他: "高密度比抵抗法を利用した海岸付近における潮汐変化に伴う塩淡境界面の変化の実態把握"日本地下水学会2003年春季講演会講演予稿集. 16. 78-81 (2003)
-
[Publications] Shimada, Watanabe, Taniguchi, 他: "TIDAL FLUCTUATION OF THE COASTAL GROUNDWATER SEEPAGE REVEALED BY INTENSIVE ELECTRIC RESISTIVITY SURVEY"Proc. of IUGG Sapporo Conf.. A137 (2003)
-
[Publications] 神島 要, 南里征興, 登坂博行, 嶋田 純, 長谷義隆: "流域の精細水循環モデリングの試み-宇士半島の1流域を例として"日本地下水学会2003年春季講演会講演予稿集. 17. 82-87 (2003)
-
[Publications] 石飛智稔, 谷口真人, 嶋田 純: "熊本県不知火における海底地下水湧出と塩淡水境界変動"日本地下水学会2003年秋季講演会講演予稿集. 13. 52-53 (2003)
-
[Publications] 嶋田, 長谷, 松田, 辻村, 他: "流域規模での山体基盤岩地下水流動の実態解明"日本水文科学会2003年度学術大会予稿集. 18. 28-31 (2003)