2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14253003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉木 賢策 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50188421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 伸和 神戸大学, 理学部, 助教授 (30270862)
藤本 博巳 東北大学, 大学院・地震火山噴火予知研究観測センター, 教授 (50107455)
COFFIN Millard 東京大学, 海洋研究所, 教授 (70343100)
長沼 毅 広島大学, 生物生産, 助教授 (70263738)
石橋 純一郎 九州大学, 理学部, 助教授 (20212920)
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Keywords | 中央海嶺 / 地磁気 / 地球物理 / 潜水探査 |
Research Abstract |
1.観測航海の成果 仏研究船マリオンデフレヌ号乗船・南西インド洋海嶺調査航海(平成15年10〜11月)に沖野が参加し、超低速海嶺における拡大様式に関する共同研究を行った。同海嶺沿いに多数のムリオン構造(超低角星止断層)を新たに発見し大きな成果を得た。マリアナトラフでは、JAMSTECの観測船による2つの航海に、6人の大学院生を派遣し、海嶺熱水噴出活動の精密観測研究を実施した。ここでは、特に、島らが新たに開発した複数の深海計測機器が成功し、従来得られなかった熱水活動の時間変動データを得ることができた。 2.国際共同研究インターリッジの企画参加による成果 本科学研究費から2万ドルを、インターリッジ分担金としてインターリッジ事務局に支払い、インターリッジ計画維持運営に貢献した。玉木、石橋がアジアインターリッジシンポ(15年10月、北京)に参加し、アジアにおけるインターリッジ共同研究体制について議論した。特に、玉木は、インターリッジ委員長として、本会合の議論に主導的役割を果たした。また、インターリッジ主催シンポジウム「中央海嶺とホリトスポットの相互作用」(仏、平成15年9月)に玉木、島が参加し、日本の中央海嶺研究の当該分野に関する成果報告を行った。 3.国際研究集会参加 欧州地球科学会議(15年4月)に研究協力者2名、米国地球物理学会秋季大会(15年12月)に研究協力者1名、大学院生2名を派遣し、日本の関連する各プロジェクトの成果発表を精力的に行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 玉木 賢策: "アデン湾,東経46°近傍のEタイプ中央海嶺玄武岩類の成因"地学雑誌. 112. 732-749 (2003)
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[Publications] 沖野 郷子: "The Central Basin Spreading Center : variations in spreading style and implications for marginal basin formation"J.Geophys.Res.. 108(B1). 2040 (2003)
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[Publications] 蒲生 俊敬: "Geochemical studies of submarine hydrothermal systems of back-arc basins and mid-oceanic ridges."Chikyukagaku (Geochemistry). 37. 111-131 (2003)
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[Publications] 藤本 博巳: "Melt supply variations to a magma-poor ultra-slow spreading ridge (Southwest Indian Ridge 61 to 69 E)"Geochem.Geophys.Geosyst.. 4(8). 9104 (2003)
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[Publications] 島 伸和: "Spreading Process of the Northern Mariana Trough : Rifting-Spreading Transition at 22°N"Geochem.Geophys.Geosyst.. 4(9). 1075 (2003)
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[Publications] 小原 泰彦: "パレスベラ海盆の非マグマ性テクトニクスとリソスフェアの組成:かいれいKR03-01航海速報"月刊地球・号外. 43. 15-20 (2003)