2005 Fiscal Year Annual Research Report
ケニアリフトにおける新第三紀環境変遷史:類人猿から初期人類に至る進化史への貢献
Project/Area Number |
14253006
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
澤田 順弘 島根大学, 総合理工学部, 教授 (80196328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 哲弥 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (90303809)
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授 (60183919)
仲谷 英夫 香川大学, 工学部, 教授 (20180424)
田中 里志 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (00252536)
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Keywords | 人類進化 / 東アフリカ / 中新世 / 放射年代 / 古地磁気年代 / 地球環境 / 洪水的火山活動 / 地球化学 |
Research Abstract |
本年度は以下の諸点を行った。 A.フィールド調査と試料採取 (1)類人猿-人類進化史解明にとって重要な10Maの大型類人猿化石が発見されたケニア中央部のナカリ地域において,詳細な地質調査を行った。また,ナカリ地域とサンブル・ヒルズにおける火山岩類の給源を推定する目的で,マララル北西方の溶岩台地の地質調査を行った。 (2)上記地域において,^<40>Ar/^<39>Ar年代測定用火山砕屑岩・溶岩試料と古地磁気測定用定方位試料を採取した。 B.室内実験 (1)ナカリ地域,サンブル・ヒルズ,マララル地域から採取した試料の^<40>Ar/^<39>Ar年代測定,および古地磁気測定を行い,精密な年代を決定した。 (2)火山岩類の蛍光X線分析,および火山砕屑岩中の鉱物のX線マイクロアナライザー分析を行った。 C.古生物学的研究 (1)ケニア国立博物館にてナカリ地域で採取された脊椎動物化石の記載を行った。 (2)ナカリ地域で採取した泥質岩を用いた花粉分析を行った。 成果発表 日本地質学会第112回学術大会においてシンポジウム「人類誕生:その前夜と黎明」を開催し,国内外の多分野9名の研究者による発表と討論を行った(参加者は約100名)。「月刊地球」314号,総特集を刊行し,本科研費の成果の一部を公表した。国際誌を含む査読付き雑誌において論文2編を公表し,また,3編を投稿中である。2006年Springerから出版される本「Human Origins and Environmental Backgrounds」に2編が印刷中である。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Refinement of the age of the Middle Miocene Fort Ternan beds, western Kenya, and its implications for old world biochronology.2006
Author(s)
Pickford, M., Sawada, Y., Tayama, R., Matsuda, Y., Itaya, T., Hyodo, H., Senut, B.
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Journal Title
Comptes Rendus Geoscience (Elsevier) in press
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[Book] The age and geological background of Nacholapithecus, Samburupithecus and Orrorin tugenensis, Kenya. In "Human Origins and Environmental Backgrounds, (eds. Ishida, H.)2006
Author(s)
Sawada, Y., Sakai, T., Itaya, T., Hyodo, M., Pickford, M., Senut, B.(他6名)
Total Pages
71-96
Publisher
Springer
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