2002 Fiscal Year Annual Research Report
北米太平洋岸に分布する海成白亜系の年代層序と生物相の精密解析
Project/Area Number |
14255001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
棚部 一成 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20108640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 晴良 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10181588)
重田 康成 国立科学博物館, 地学研究部, 研究官(研究職) (30270408)
西 弘嗣 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 助教授 (20192685)
小玉 一人 高知大学, 海洋コア研究センター, 教授 (00153560)
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Keywords | 北米太平洋岸 / 海成白亜系 / 年代層序 / カルフォルニア / 有孔虫 / アンモナイト / 古地磁気層序 / 古生物地理 |
Research Abstract |
本研究では北太平洋区の白亜系の年代区分や国際対比を確立するとともに,系統や生物地理を考察する上での基礎となる化石群の時空分布・種構成の時代的変遷を明らかになどにすることを目指して、今年度は北米西岸域において白亜系の連続層序が観察される米国カルフォルニア州Sacramento川流域を対象として岩相層序学・メガ・微化石層序学・古地磁気層序学・堆積相解析を統合した総合学術調査を行った。 代表者の棚部、分担者の西、および研究協力者の守屋和佳(東大研究生)はSacramento川の上流域支流のNorth Folk Cottonwood Creekを地質調査し、オーテリビアンからチューロニアン中部までのほぼ完全な層序を確認した。このルートで1/1000から1/5000精度でのルートマップと柱状図を作成し、岩相層序・堆積相の詳細を把握するとともに、大型動物化石および底生・浮遊性微化石(有孔虫、石灰質ナンノプランクトン、放散虫)の種構成や各種の層序的分布を明らかにするため、すべての層準から、大型化石と微化石用岩石試料の採集を行った。 また、分担者の前田、重田、および協力者の辻野泰之(京都大大学院生)は、サクラメント川中流域のChico周辺の上部白亜系(サントニアン-カンパニアン)を地質調査し、岩相層序・堆積相および大型化石の産状観察と化石採集を行った。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Moriya, K., Nishi, H., Kawahata, H.Tanabe, K., Takayanagi, Y.: "Demersal habitat of Late Cretaceous ammonoids : Evidence from oxygen isotopes for the Campanian (Late Cretaceous) northwestern Pacific thermal structure"Geology. Vol.31, no.2. 167-170 (2003)