2003 Fiscal Year Annual Research Report
北米太平洋岸に分布する海成白亜系の年代層序と生物相の精密解析
Project/Area Number |
14255001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
棚部 一成 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20108640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 晴良 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10181588)
小玉 一人 高知大学, 海洋コア研究センター, 教授 (00153560)
西 弘嗣 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20192685)
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Keywords | 北米太平洋岸 / 海成白亜系 / 年代層序 / カルフォルニア / 有孔虫 / アンモナイト / 古地磁気層序 / 古生物地理 |
Research Abstract |
1.カルフォルニアの白亜系調査研究成果 昨年度に引き続き、代表者の棚部と分担者の小玉、および研究協力者の伊庭靖弘(東大大学院生)は平成15年7-8月に米国カルフォルニア州北部、Sacramento川の上流域支流のNorth Folk Cottonwood Creek沿いに連続的に露出するオーテリビアンからチューロニアン中部にわたる白亜系のほぼ完全な連続層序を1/1500精度でのルートマップを作成しながら精査し、岩相層序と堆積相を詳細に調査した。これと並行して、古地磁層序(一部は微化石層序)を明らかにする目的で、すべての層準から5mごとに定方位堆積岩コア試料約300本を採取するとともに、多くの層準から大型動物化石の採集を行った。採集された堆積岩コア試料の一部は北海道大学理学研究科地球惑星科学専攻の岡田尚武教授に送り、石灰質ナンノプランクトンの抽出および鑑定を依頼した。さらに、平成16年2月に棚部、および研究協力者の伊庭靖弘とジェンキンズ・ロバート(東大大学院生)は、バレミアンからアプチアンにかけての地層を精査し、新たに見いだされた冷湧水起源と推定される炭酸塩岩の産状、岩相、含まれる化学合成化石群集、周囲の泥岩との関係、生痕相などを詳しく調べるとともに、室内研究用の岩石試料を採集した。 2.アラスカの白亜系調査研究成果 代表者の棚部と分担者の前田は、平成16年度の本調査に向けた予備調査として、平成15年6月にアラスカ南部Telkeetna山地およびCook湾岸に分布する上部白亜系を約10日間にわたり地質調査し、地層の露出状況や岩相・化石相の特徴などの概要を把握した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tanabe, K., Landman, N.H., Yoshioka, Y: "Intra- and interspecific variabilities of early internal shell features in some Cretaceous ammonoids."Journal of Paleontology. Vol.77, no.5. 876-887 (2003)
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[Publications] Kodama, K.: "Magnetostratigraphic correlation of the Upper Cretaceous System in the North Pacific."Journal of Asian Earth Sciences. Vol.21, no.8. 946-956 (2003)
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[Publications] Nishi, H., Takashima, R, Hatsugai, T., Saito, T., Moriya, K., Ennyu, A., Sakai, T.: "Planktonic foraminiferal zonation in the Cretaceous Yezo Group, Central Hokkaido, Japan."Journal of Asian Earth Sciences. Vol.21, no.8. 1-20 (2003)