2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310010
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小林 正美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80153641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 由利亞 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247259)
吾妻 重二 関西大学, 文学部, 教授 (20192982)
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 助教授 (70292258)
吉村 誠 駒澤大学, 佛教学部, 専任講師 (60298106)
阿 純章 早稲田大学, 文学学術院, 講師
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Keywords | 道教の斎法儀礼 / 霊宝斎法 / 指教斎法 / 金ロク斎法 / 道教造像 / 民間信仰 / 儒教祭祀 / 仏教儀礼 |
Research Abstract |
研究代表者小林正美は、霊宝斎法と指教斎法と金ロク斎法を中心に道教の斎法儀礼の成立と展開を研究し、論文「霊宝斎法の成立と展開」、「道教の斎法儀礼の原型の形成--指教斎法の成立と構造」を発表した。また平成16年3月と12月の四川省道教摩崖造像の調査に基づいて、論文「金ロク斎法に基づく道教造像の形成と展開--四川省綿陽・安岳・大足の摩崖道教造像を中心に」を作成する。この論文によって道教造像が金ロク斎法に基づいて形成されていることが解明された。併せて四川省の摩崖道教造像により隋代から南宋前半期に至る時期の四川省の道教が天師道の「道教」であったことが明らかとなった。第49回国際東方学者会議(東方学会)での研究発表「劉宋・南斉期の天師道の教理」は天師道の「道教」が形成される経緯を分析したものである。 平成16年7月26日の早稲田大学道教研究所研究発表会において科研費による調査報告(小林「綿陽・安岳・大足の道教造像に見られる天師道の道教」、二階堂「廈門・泉州寺廟調査報告」、吉村「四川省(綿陽・安岳・大足)の仏教・道教遺跡管見」)を行う。 研究分担者は研究成果報告として次のような論文を作成した。森由利亞「清朝全真教における上章儀礼に関するノート--『広成儀成』「太清章全集」をめぐって」、吾妻重二「宋代の景霊宮について--道教祭祀と儒教祭祀の交差」、二階堂善弘「『法海遺珠』の元帥神について--道教のショウ・民間信仰の儀礼と元帥」、吉村誠「曇無識の菩薩戒--『菩薩地持経』の受戒作法を中心に」・「四川省仏教道教石刻調査報告」、阿純章「受菩薩戒儀及び受八斎戒儀の変遷」。これらの論文は「研究成果報告書」に載せられる。 共同研究班では道教の斎ショウ儀礼の道典と佛教儀礼の仏典のデータベース化を進めており、その一部を早稲田大学道教研究所のホームページで公開した。
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Research Products
(6 results)