2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310032
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
日高 薫 国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 助教授 (80230944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 万里 神戸市看護大学, 看護学科, 助教授 (60243135)
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Keywords | 南蛮 / ポルトガル / キリシタン / 近世絵画 / 東西交流 / 狩野派 / 異国趣味 / 船 |
Research Abstract |
本研究は、16世紀から17世紀における日本と西洋の交流の結果として制作されたいわゆる南蛮屏風の総目録(カタログ・レゾネ)を作成することを目標とし、遺品のリストアップ、調査研究を進め、諸作品の比較検討を行う作業を進行中である。平成15年度は、以下のような研究を行った。 (1)南蛮屏風のリストアップと情報交換 国内外に知られている南蛮屏風のリストアップを行い、現時点で88点(うち一点は焼失)を確認した。それぞれに関して、所蔵先の異動、作品概況、展覧会歴、参考文献などの情報を収集している。 (2)現存する南蛮屏風の作品調査 本年度はアメリカ国内に所蔵される作品を調査した。 フリア・ギャラリー本、バークコレクション本、シカゴ美術館本、個人蔵本(2点) (3)分類に関する検討 昨年度に引き続き、分類に関する検討を行った。全体をA〜G(A、'B'を含む)までの7系統(9系統)に分類し、それぞれのグループに属する作品の位置づけを確認する作業を進行中である。これにもとづき、南蛮屏風の草創期から大きく4つの展開に至る試案を導き出すに至った。未調査の作品も多く、今後は現在の試案を修正していく予定である。 (4)南蛮屏風の写真資料の整理 各作品の比較検討のため、写真資料の整理、参考出版物の収集を進行中である。
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Research Products
(1 results)