2002 Fiscal Year Annual Research Report
生徒の問題行動に関する日米比較研究:問題行動の促進および抑制要因の解明
Project/Area Number |
14310049
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
昼田 源四郎 福島大学, 教育学部, 教授 (40282248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 操 福島大学, 教育学部, 教授 (60218716)
中野 明徳 福島大学, 教育学部, 教授 (20119605)
松崎 博文 福島大学, 教育学部, 教授 (40114003)
初澤 敏生 福島大学, 教育学部, 助教授 (10211476)
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Keywords | 中学生 / 問題行動 / リスク因子 / 防御因子 / 日米比較 / 暴力 / 不登校 / 予防プログラム |
Research Abstract |
1.研究課題に関連する内外の論文や報告書を収集し検討した。暴力など攻撃的行動へのリスク因子について、個人的要因、家族的要因、学校・地域・テレビなどの環境的要因等を個別的に論じた研究はあるが、大規模な調査や因果関係の確認が困難なこともあり、有意なリスク因子あるいは防御因子が何であるかに関しては研究者間でも判断が分かれ、明確な寄与率も確定されていない。また、日本で問題になっている不登校や引きこもりなど逃避的行動のリスク因子や防御因子については、十分なサンプル数をもつ実証的な研究は少ない。 2.研究の初年度であるため相互に代表を送って、研究の日的・方法・対象、3年間の作業計画・役割分担等につき具体的に協議した。米国の場合、地区により主要言語・経済状況・地域の犯罪率・親や生徒の教育への関心などが大きく異なり、各学校が個性化を進め多様なため、調査校のサンプリング方法について時間をかけ協議した。アンケート調査は、平成15年度に福島市と米国テネシー州ナッシュビル市を調査地区として、中学2年生(8年生)と中学校教師を対象に実施する予定のため、生徒用と教師用のアンケート調査票の日本語版と英語版の初稿を作成した。(生徒用・教師用の英語版・日本語版ともに推敲を重ね、日本では平成15年7月に調査を実施し、学期の違いからテネシー州では数ヶ月遅れて実施する予定) 3.日本側代表がテネシー州に訪問した際、現地の小学校・中学校・大学を訪問し、見学と聞き取り調査をおこなった。暴力やドラッグの予防プログラムが一般の教師により授業の一貫として実施されている状況や、学校カウンセラーによる対人スキル教育の実際を見学した。一般教師に対しては、あまりトレーニングを積まなくてもすぐに実践できるように教材が整備され、マニュアルにそって実践されていた。教育学部での教員養成課程では、教師が暴力やドラッグ予防の授業をどう進めるかについて、実践的な講義と実習が行われていた。
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Research Products
(1 results)