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2002 Fiscal Year Annual Research Report

都市の少子化現象の原因と対策に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 14310068
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

金子 勇  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50113212)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片桐 資津子  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (20325757)
園部 雅久  上智大学, 文学部, 教授 (00154716)
森岡 清志  東京都立大学, 人文学部, 教授 (50125358)
松宮 朝  愛知県立大学, 文学部, 講師 (10322778)
Keywords少子高齢化 / 合計特殊出生率 / 年少人口 / 男女共同参画社会 / 子育てフリーライダー / 人口史観 / 未婚率
Research Abstract

1.本研究は21世紀前半における日本社会の最大の内圧になる高齢社会の根源の一つである少子化をテーマとして、その現状を分析し、将来世代と社会をめぐる誠実な考え方を提示しようとする試みである。
2.政令指定都市における少子化を研究テーマとして、本年度の研究方法としては、文献研究、グループインタビュー調査を行ってきた。
3.少子化現家が個人の合理性(子育てしない方が得する)と社会的非合理性(少子化の結果社会経済的活力が低下して、公共財が喪失し、全員が損する)の応用問題として仮説を構成した。
4.さらに、少子化が進行する21世紀の子どもを、老若男女すべての人がそれから利益を受けることができる社会資源としての公共財として理解した。そこから少子化の原因のひとつに、子ども育成に貢献せずに、公共財としての子どもからの便益を受け取ろうとする人間類型を抽出して、これに子育てフリーライダーと命名した。
5.文献研究やグループインタビュー調査からは、21世紀の少子化対策が地方分権の試金石であること、この認識を基盤として,男女共同参画を超えた世代論の立場からの独自な子育て共同参画社会づくりを始めることの重要性が示唆された。一般化された原則は以下の3点である。
(1)少子化対策費用での男女の個人的負担格差に配慮して、平等と公平について見直す。
(2)公平な少子化対策を、世代内負担と世代間負担の社会的共有を基盤として作り直す。
(3)少子化対策の個人的で短期的利益を超えて、長期にわたる社会的と個人的損失にも配慮する。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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