2004 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト成長期における持続可能な地域発展の構想と現実-開発主義の物語を超えて-
Project/Area Number |
14310075
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
町村 敬志 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00173774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木本 喜美子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50127651)
尾崎 正峰 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20272768)
園部 雅久 上智大学, 文学部, 教授 (00154716)
中筋 直哉 法政大学, 社会学部, 助教授 (00262064)
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Keywords | 開発主義 / 持続可能性 / ダム開発 / 都市再生 |
Research Abstract |
ポスト成長期において持続可能な地域社会を構想することはいかにして可能か。現代における開発主義の再検討を目指す本プロジェクトは、3カ年計画の最終年度として次のような活動を行い、その成果をまとめた。 1 継続してきた佐久間ダムプロジェクトに関して、平成の大合併にともなう佐久間町消滅という論点を加味しながら継続調査を実施するとともに、最終刊行用の原稿をとりまとめている。 2 昨年度本格的にスタートさせた東京研究に関して、東京プロジェクト研究会を組織し、2004年7月から合計8回の定期会合をもち、(1)ポストバブル期の構造変動の規定要因、(2)都市変革の新しいエージェント分析、(3)ローカルエリア分析の革新、の3点について理論的な検討を進めた。 3 ポストバブル期の構造変動に関して、政府指定統計を収集した上で、1985年から2000年にかけての変動分析を実施した。またソーシャル・キャピタルという視点から地域比較を行った。 4 都市変動のエージェント分析のための基礎調査として、都内5カ所でNPO、社会運動、社会的企業のヒアリング調査を実施し、メンバーのライフコース・データの整理と分析を実施した。また「外環道」のPIプロセスに関して、公共事業への市民参加の観点から調査を実施した。成果は日本社会学会大会(熊本大学)で報告された。 5 ローカルエリア分析の事例として、江東区の3カ所でヒアリング調査を実施するとともに、区広報を用いたイベント分析を行った。また、昨年より継続してきた神田・品川地区調査の結果を、報告書『ニュートーキョー・パラダイス-都市再生の地下茎-』(208頁)として印刷し、関係機関・図書館等に配布した。
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Research Products
(3 results)